
かもめ通信
@kamome
2026年4月6日

モンキービーチ
イーデン・ロビンソン,
北村みちよ
読み終わった
時は1989年。物語の舞台はカナダの西端ブリティッシュコロンビア州に実在する先住民ハイスラ族の居留地キタマート村。ハイスラ族の娘19歳のリサは、一つ年下の弟ジミーが乗った漁船が行方不明になったことを知らされる。リサは船が消息を絶った夜にみた夢を頼りに、ジミーの姿を求めてスピードボードで単身モンキービーチをめざすのだった。一人の少女の成長譚としても、ミステリーとしても読むことができるが、現代を生きるカナダ先住民の苦悩や悲しみ、そして希望をも、静かに、それでいて鮮やかに描き出す作品でもある。読み応えがあった。

