柿内正午 "言葉と衣服" 2026年3月30日

柿内正午
柿内正午
@kakisiesta
2026年3月30日
言葉と衣服
言葉と衣服
蘆田裕史
《過去性も未来性も薄い》流行を、過去や未来を含み持つ時間のなかに位置づけなおすような批評はつまらない。現存する特殊性を一般性へと無理やり敷衍するのは売り手の詐術でしかないではないかという白けがある。そうではなく、いまここにしかなく、すぐさま過ぎ去っていく現在の単独性から普遍性を抽出する営為こそが面白そうだ。それはかなり難しく、儚いものでしかありえないだろう。かつてあった単独性を夢見て、そこから普遍性を抽出するような無謀な大言壮語にだけ興味がある。もう古本しか買いたくないとさえ思うが、新刊も気になるので買ってはしまう。しかし、いい新刊とは誰も読んでいない古本を読み直すような本なのだ。時代と関係ないものを、スケールとかも気にせず淡々と楽しむこと。加齢とともに見失いがちだが、やはり軸足をここから離してはいけないのではないか。 2026.03.30
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