
はな
@hana-hitsuji05
2026年4月6日

ウンム・アーザルのキッチン
菅瀬晶子
読み終わった
図書館本
図書館で借りた
ユダヤ人の国とされるイスラエルで「キリスト教徒のアラブ人」として生きる女性の話。(この導入に少しムムムとなったが、後からパレスチナについての説明あり)
それは日本の場合、在日コリアンなど在日外国人の置かれた状況に通じる、とあった。
先日買ったたくさんのふしぎはクルド人のお話だったし、もう本当にこのシリーズ、編集者とか企画してる人に会いたい。
そしてのっけから色々つっこみたいエピソードが続く。
彼女の本当の名前は「女王」を意味する「マラケ」なのに、「アーザルのお母さん」って呼ばれるの、しかも男の子を産んだら尊敬の念を込めてそう呼ばれるの、ウーーーーン🌀よく知らない国の文化とは言え、なんでだよ…!と思ってしまった。
ここでも勉強のよく出来た女の子がその道から離れて親兄弟のために生きる。
「本当はね、学校をやめたくはなかったの。読み書きの成績は学校で1番だったのよ。でもお父さんのたのみはことわれないでしょ。」
その後に続く、父を庇うような自分の意志を織り交ぜた言葉になんとも…。
自分の選択した結婚がもし間違いだったとしても、それでもいいのに…!私もリディアに同感だ。「あんなろくでなし、追い出しちゃえばいいのに」
ラナみたいに、料理めんどくさいって思ってもいいんだよ。
「ずっと働きづめの人生だったけど、私は満足してるの。子どもたちも孫たちも立派に育ってくれている。私がこの手で育てたのよ。料理の腕だけでね」
これを読んだ時に、吉田修一の「悪人」に出てきたおばあちゃんのことを思い出した。
小さな子どもが立派な大人に育ったその逞しい体を見て、自分の与えた料理や食べ物でこの1人の人間が育ったのだと自負するような描写があって、それは印象的で今でも覚えている。




