
Sanae
@sanaemizushima
2026年4月7日

陸戦隊と暁部隊 ヒロシマの秘史を追う
佐田尾信作
読み終わった
戦争関連の本を読むとよく出てくる内容ではあるがいつも、これは、と思うのでやはり書き留めておく。
「戦争とは一国の外交の失敗であり、内政の破綻の結末でもあろう。戦争によって、国民の怒りの矛先を外に向けていく。局面は勝ちを収めても、身の丈に合わないことは長くは続かない。先の戦争で日本はそうして追い込まれ、戦争の指導者たちは沖縄を『捨て石』にし、さらに『本土決戦』なるものを呼号して、ついにすべてが終わった。」(p18)
全体主義の中で、どれほどの若い命が軽く扱われ失われていったのか、そういうことをひとつひとつ長きにわたって取材を続けて来られた著者の言葉からは戦死者の「数」ではなく、一人一人ある若者の人生、その家族の想いを教えてくれる。
「どんな人も戦争の種を持っている。」(p141)
これは元陸戦隊の男性が戦後に語ったことば。
わたしは長きにわたって、日本人はもう今後戦争などするような国民ではないと思ってきたし、好戦的な人はよそにいるものだと思ってきた。恥ずかしながら。しかしそれはただの無知だったことが最近になってよくわかってきた。
その後に先の言葉を語った男性より「戦争の種を育てないことが唯一戦争をなくす手段だ」ということも述べられていて、その通りだと思う。
私たちの周りに種は育ってないだろうか。それをひとつずつ摘んでいかなくてはいけないと改めて思う。
広島在住で、呉市の今の寂しい状況はなんとなくだが知っている。かつては軍港都市として栄え、全国から働き手もやってきていた。今は製鉄所も閉鎖し、大きな土地だけが残されている。
しかしその跡地を防衛省が「多機能な複合防衛拠点」として購入する意向もあるそうだ。呉市としては賑わいが戻ってくることとのジレンマもあるが、多くの市民は賛成している。
西には岩国米軍基地があり、それに挟まれるようにして広島市はある。
人ごとではない問題で、軍事費が大幅に増えていくこれからの状況を注視していこうと思う。


