
鷲津
@Washizu_m
2026年4月8日

月と散文 (単行本)
又吉直樹
わたしの本棚
明治の文豪とか戦前の作家とか、今読むと名作という先入観があって、正座して読まないといけないとか、結構緊張感があったりする
いつも思うんだけど、それが新聞とかに連載された時は、どんな風に読まれていたとか、当時読んでいた人の率直な感じってどんなだったろうって想像しちゃうんだよね。文体が画期的だったとか、意外に世俗的な内容と受け取られていたとか…
でも当時の社会情勢の実感もないし、常識も違うだろうからなかなか想像が出来ない。そもそも初めて出会ったのが教科書の中だから、上手く感じられるわけもないのだけど
又吉の文章はどこか太宰に似ている、微かにだけどそんな匂いがする。別に彼の文体が凄いとか、痺れるとか、そういうことは全然ないけど、彼の本を読むといつも思うのは、あぁもしかしたら、昔の人が文豪の作品を最初に読んだ時も、こんな感じだったのかなぁ…うまく言えないけど、少しだけ昔の空気感がわかった気になる。そういう感じがするのです。私が又吉が好きな理由は、そんなところにあります

