サイコロステーキ
@saikorosteak
2026年4月12日

物語の生まれる場所へ
木ノ下裕一
読み終わった
登場する歌舞伎の物語もその場所のこともよく知らなかったが、とても面白かった。
一貫して史実と物語・伝説をあえて等価なものとして扱って書かれている。自分の中に根を張る冷笑癖(義経隠れ岩を見て『義経がこの岩にホントに隠れたわけないじゃん笑』と考えたり)に冷や水を浴びさせられたようで背筋が伸びる。
『史実と伝説が食い違ったり、矛盾が生じたりすることはままある。しかし、伝説よりも史実のほうが正しいと決めつけるのは現代人の悪い癖のように思う。少なくとも近世までの人々は、歴史をそのようにとらえてはいなかった。史実と伝説を渾然一体なものとして眺め、いくつもの異説すらも内包する懐の深いものを"歴史"と呼んでいたはずだ。そのような多角的な歴史観の上に築かれてきた虚実入り交じった史跡は今も日本各地に残されている。』(p22)
あと、旅行行きて〜。物語を知らなければスタスタと通り過ぎてしまいそうな場所に深く興味が湧く。あーこの本握って本枕(?)巡りして〜。