Moonflower "重力と恩寵" 2026年4月9日

重力と恩寵
重力と恩寵
シモーヌ・ヴェイユ,
田辺保
【感想】 読んだのは15年ぶり3回目。今回がいちばんよく読めた気がする。とは言え、神学的なテーマとなると理解が追いつかない箇所が多々あり、勉強不足は否めなかった。 本書の魅力は細かい断章の集積にあるので、詩集を読むように(実際、詩に等しい断章もある)読めるところ、心を打たれたところを繰り返し読むかたちで少しずつ読みすすめた。 それにしても、何と苛烈な思想であろうか。解題で編者のティボンがヴェイユの人物像を描いているが、融通のきかない、かなり難しい人だったことが窺えるものの、その思想の苛烈さは繊細さ優しさの裏返しであって、だからこそあらゆる断片に彼女を感じることができる。 ヴェイユは本書しか読んでいないのだけど、もう少しキリスト教を学んでから他の著作にチャレンジしたい。(と、もう20年も前から言ってる……)
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved