
K野
@knocano
2026年4月10日

わたしたちの図書館旅団
ジャネット・スケスリン・チャールズ
読み終わった
借りてきた
感想
第一次大戦末期、ドイツによって壊滅的な被害を受けたフランスの村、ブレランクールに「荒廃したフランスのためのアメリカ委員会(通称CARD)」の女性たちが住民を助け地域を再建するためにやって来た。
その中にはニューヨーク公共図書館の司書、ジェシーも参加していた。
衣食住すら失った人々への心の回復に本が必ず支えになると信じて。
一方、1987年のニューヨーク公共図書館。資料保管室でバイトをしながら作家を目指すウェンディーは、資料の中でCARDを知る。彼女たちの働き、とりわけジェシーのことを多くの人に知らしめる為に物語を紡ぐことを考え始めた。
史実や実在の人々を大いに含んだフィクションの本作は、戦争のニュースを日々耳にし、表現の自由が奪われかねない今、物凄く響いた。
今よりずっと何もかも不便で女性の行動が制限されていた時代にこんなにも勇敢な女性達がいたことに読みながら何度も胸を打たれた。
現地で運転を担当する事になった若い女性をCARDの代表が「女性運転手(シヨフユーズ)」と言ったのを、そのフランス人女性が「運転手は男性名詞でそれにあたる女性形はない」と訂正した時、代表が「いいえ。シヨフユーズと言い続けましょう。そろそろフランス語がフランス女性に追いつかなければね」と言ったシーンがとても大好きで読み終えるまでしおりを挟み続けて何度も読み返した。
立ち塞がる壁に怯まず、変えるべきは変えようとして良いんだと思えた。




