

K野
@knocano
ブルスコでやってた読書記録を2026年からこちらにしてみようかと。SF好きだけど色々読みます
- 2026年7月11日
作りたい女と食べたい女 6ゆざきさかおみ読み終わった買った感想新刊発売の機会に1巻から読みなおし。 始まりはすごいきっかけだけど、改めてとても丁寧に人として、隣人として一歩ずつ近付く中で惹かれ合う過程が描かれていて素敵だな…と感動した。 二人の空気もとても優しいけれどとても誠実な二人ゆえに無理解な世間に押しつぶされそうな時もあるので個性豊かで優しい友人二人の存在がずっと頼もしく嬉しい。 連載再開してくださったのがとても嬉しいけれど疲れた時はいつでも休みながら、無理なく楽しく描いていってほしいと願ってます - 2026年7月11日
東京貧困女子。中村淳彦借りてきた読み終わった感想風俗や介護の現場をよく知り取材・執筆を続けるライターによるルポ。元は東洋経済オンラインのweb連載だったものの書籍化。 インタビューに応じてくれる人を呼びかけて話を聞くスタイルなので飛び込み取材などでは無くご本人が話しを聞いて欲しくて連絡していると分かるのは安心材料だったが、web記事だった為にかなりの心無いコメントが殺到したことに女性達が追い詰められていないかはとても心配になった。 貧困の原因はいくつかある。 大学進学したものの日本の大学の高すぎる学費、東京の家賃、そして悪質な学生ローンと化した奨学金返済。 月々わずかに足りない分を限られた時間で稼ぐ為に風俗をせざるを得ない若者。 シングルマザーの就職難を吸い上げる介護界隈の劣悪な労働環境。 稼ぐ以上に時間と健康を奪われ結局家族丸ごと壊れてしまい、子供の世代へと貧困が連鎖してしまう。 そして介護や保育、学芸員などごく真面目に働く資格もある人々を不当に買い叩く官製ワーキングプア。 下手に読むと落ち着いて状況改善をせず悪い方へ悪い方へ向かう女性達に自己責任の文字を押し付けそうになる。だけどどうしてDV男に縋るのか、何故風俗に踏み込むのか、よりにもよって闇金に手を出すのか、なぜ福祉を頼らないのか…全部答えはそれしか見つからなかったからだと思う。 この国がまともな制度を整えていない、あっても必死に探さないと見つからない、見つけても門前払いされる。 重い障害を患いながら子供を育てる女性のインタビューで初めて知ったが、障害年金を受け取ると児童扶養手当がもらえないという。 そして生活保護を受けると大学進学は認められない。 制度が貧困からの脱出を阻んでいるとしか思えない。 人を救って育てて生かすことを考えない、何を目的としているのか分からない冷血な国や行政が人をすり潰し、弱いところから追い詰められる。 そういう現実を嫌というほど知らさせる凄まじいルポだった。 - 2026年7月10日
15歳からの社会保障横山北斗気になる - 2026年7月9日
マカン・マラン古内一絵読み終わった買った感想住宅街の細い路地の先、ハナミズキが目印の建物は昼は特注のダンス用ドレスメーカー、夜は夜食カフェを営む「マカン・マラン」。 どこにも情報を出していない知る人ぞ知るその店には不思議とそこを必要とする人が辿り着き、ドラァグクイーンのシャールの作る滋味溢れる優しい料理に癒されていく。 最初図書館で借りたけれど途中まで読んで「これは手元に欲しい」とちょうど昨年発行した文庫版をお迎え。 読む薬膳料理という感じにじんわり温かく優しい短編集。 少し気がかりな終わり方をするけれど続編がすでにあるので希望に続くのだと思う。 - 2026年7月7日
高校生のための憲法入門斎藤一久借りてきた読んでる「はじめに」の部分はすごく良かったです。 その後の一つ一つ例をあげて説明する部分は少し引っかかりを感じつつも読んでいたのですが「ヘイトスピーチと表現の自由」の項目で「これは流石に言葉足らずすぎない?それとも本当に『差別<表現の自由』と思ってる?」と大きな疑問が出てしまったので読み進められないかもしれない…ので今のうちに載せておきます。 約10年前の本なので今より呑気なのかな…とも思ったけどその頃すでに嫌韓本とかバンバン出てたし…。 令和2年の大阪地裁判例のように表現の自由があれど第13条は「全て国民は個人として尊重される」と定めていることをまず示すのが必要ではないかと思う。 - 2026年7月4日
ヤジと公安警察ヤジポイの会,竹信航介,青木理,青木理、竹信航介、ヤジポイの会借りてきた読み終わった感想2019年7月、札幌で参議院候補の応援演説に来た安倍晋三へのヤジや、単にプラカードを掲げようとしただけの市民まで北海道警察によって排除された事件に関して訴訟を起こした原告の方と弁護士、公安に詳しいジャーナリストを招いてのシンポジウムの書き起こしブックレット。70pほどなのですぐ読めました。 この事件についてはある程度知っていたつもりでしたが改めて読むと警察側の言いがかり(原告がヤジで周りから反感を買って暴力を振るわれるかもしれないから排除した、など)に呆れ果てる。 しかも二人の原告のうち片方は結局最高裁でも訴えが認められなかった。 そうなった原因ともいえる政治に警察が深く食い込んでいる状況は、いまは検察や司法まで広がってしまっている。 事件は2019年、この本の発行は2024年だけど政治の状況が悪くなっている一方で、あまりに酷いが故にヤジやデモ、スタンディングの必要性は一般の人々の間に広がっていることだけが希望に思える。 - 2026年7月4日
夏の祈りは須賀しのぶ気になる - 2026年7月1日
禁忌の子山口未桜借りてきた読み終わった感想救急医の主人公・武田の元に搬送されてきた溺死体は武田と全く同じ顔をしていた。旧友でもある内科医の城崎を探偵役に、身元不明の溺死体の正体と共に自分のルーツを探りはじめた武田は更にもう一つの人の死に立ち会うことに… 医療ミステリ…かと思ったら密室殺人のような事件も起きるし探偵役の城崎がイケメンで感情の欠落した人物像だったりと前半は少し軽めの印象だったのが後半ガラッと様相が変わり、謎がどんどん解けていくこともあって深夜まで一気読みしてしまった。 最終的な読後感としては正直かなり重苦しいものはあったけれど、作者が医者の女性であること、そして作中の描写からも、決してショッキングな展開を面白半分に書いたわけではなく真摯な問題提起でもあるのではないかと感じられた。 ものすごく引き込む文章だったんだけど、三人称視点のはずが描写がかなり一人称的なので時々不意に「武田は」となると「あ、そうか。これ三人称だった」とおちいちびっくりしてしまうのだけ少し引っかかってしまったかも。 城崎がメインの二冊目も発行済みのようなので読んでみたいと思う。 - 2026年6月27日
火星の女王小川哲借りてきた読み終わった感想先にドラマを本放送で見ていたのでびっくりした。内容かなり違うんですね。まぁこの原作であの長尺のドラマにはしようがないし地味過ぎるからドラマではリリに大量の要素を付け足したのかな。 …と簡単に納得できてしまうくらい、正直原作の方も全然ハマらなかった。 SFやファンタジーは新たな地名、用語その他を飲み込むのにかなりのカロリーが必要になるジャンルなのにそれに足る話の牽引力が無いしキャラクターにも違和感が多々。リリが誘拐されても母やボーイフレンドのあの緊迫感の無さは一体…? SFというよりは今の時代に即した人間や国家の有り様を描きたかったのかな…?それであれば火星やスピラミンが打ち切り漫画のように予定の内容を描き切らずに捨て置かれた設定のように見えるのも理解できるかもしれない。 SFとしての期待が高すぎた読書姿勢との相性が悪かった気がします - 2026年6月20日
銀河鉄道の夜宮沢賢治読み終わった感想ドラマ「銀河の一票」でたびたび話題が出てくる本作、実は読んだことがなかったのでこの機会に読了。 描写の美しさと不吉さと物悲しさを感じながらも当然難解さにとても理解できた気はせず。 ただ蠍の話と光景にうたれたジョバンニの「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」の言葉にひどく悲しくなった。 決して恵まれているとは言えない状況の子どもがこんなことを言えてしまう気持ちってなんなんだろう。 「ほんとうにみんなの幸のためならば」が示すものはなんなのか。 ドラマの方では主人公が賢治の「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」の言葉を信条として繰り返している。 ジョバンニも父が危険な漁に出る必要もなく、またザネリが誰かをイジメの標的にしようとなどしなくなった先に自分の幸せもあると、けれどそこに辿り着く道はあまりにも険しいと無意識に知っているのか。 いろいろな形でこれからも何度も繰り返し読んでみたいと思う。 - 2026年6月19日
明日、起きたら君は早寝電灯読み終わった買った感想大学で知り合った同棲するサラリーマンカップルと、その片方が大学の時行きつけにしていた喫茶店のマスターと常連客、全然接点のない同じ大学の考古学専攻の学生と彼と一瞬邂逅しただけのある学生。 この三組のそれぞれのお話。 前に読んだ本がとても良かったので作家買い二冊目でしたがやっぱりいいなぁと。 互いの間で起きるさざなみのような感情の揺れを、無理にわかりやすい言葉に落とし込まず心のまま溢してもちゃんと伝わる…みたいな空気感。 片思いの時はもちろん付き合っていても、相手に近づきたいという願いより相手の領分に無理に踏み込みたくないという優しさが先にある人物ばかりなので読んでいて本当に癒される。 - 2026年6月14日
- 2026年6月13日
謎の香りはパン屋から土屋うさぎ借りてきた読み終わった感想漫画化志望の大学一年生、小春がバイトをするパン屋を舞台に従業員や客のパンにまつわる小さな謎を解いていく短編集。 全体的に児童小説っぽいやわらかい本で読みやすかった。事件未満の小さな謎を解いていく話は好きなジャンルなんだけど、登場人物のクセが強め…というかすごく個々に自由で噛み合ってる…?かな?という戸惑いがありちょっとハマらなかったかも。 - 2026年6月12日
明日は、いずこの空の下上橋菜穂子気になる - 2026年6月10日
追想五断章米澤穂信気になる - 2026年6月10日
- 2026年6月7日
世界99 下村田沙耶香借りてきた読み終わった感想「私は、いつも目の前のコミュニティや個人の空気の動きや顔の筋肉の反応に対応しているだけで、その向こうにある「社会」は、「恵まれた人」が私たちのために頑張って運営している、透明な城だった。私はそこに行く必要はなかったし、考える必要もなかった」 世界に「リセット」が起きた。しかし混乱は数年で落ち着き、再生後には悍ましい事実が日常とされるようになっていった。 世界は生まれつき優秀なラロロリン人を中心とした一部の「恵まれた人」、恵まれた人に感謝し批判や怒りなどの汚い言葉は使わず生きる大部分の「クリーンな人」、そして未だリセット後の世界に対応できず世界の間違いを駅前などで声高に叫ぶ「かわいそうな人」の三種の人間とピョコルンで構成されるようになった。 …読んだ。読み終わりました。 上巻の間は起きることにいちいち衝撃を受けてキツくてたまらなかったけど、下巻は悍ましさが日常となっていてひたすらしんどった。 途中からこの話がどういうオチになるのか以上に、この話がどういう視点で描かれているのかの方が気になってたまらなかったので読了後にいくつかの作者インタビューを読んだ。 この話が作者の経験やこの世界への怒りや絶望から描かれたものなのか、俯瞰した視点からの冷笑なのかで大きく変わると感じたので…。 結果、ある程度前者だけれど後者の要素も無くもないのかな…冷笑とは少し違うけれど世界や人のありようへの興味というか。それが悪いことというわけではないし一つ一つ命を削って書かれたものだとも感じるけれど、ただ読み終えて残ったのは圧倒的な疲労と胸苦しさで、読んでよかったという気持ちにはなれなかった… - 2026年6月6日
波の子どもたちチョン・スユン,斎藤真理子気になる - 2026年6月6日
世界99 上村田沙耶香借りてきた読み終わった感想空子は決まった性格の無い少女。 周りの期待や相手に合わせてその場その場で作った自分で過ごしてきた。 自立できる気がしなかったので自分の中で「恋愛アルバイト」と称した男(恋人)への奉仕で生きていくしか無いと思っていた。 世界にはラロロリン人という確率で生まれる人種がおり、一般人より優秀と言われる彼らは畏怖と同時に差別の対象になっている。 また高価なペットのピョコルンはただの愛玩動物から徐々に役割を増やしていき、女が担っていたものを肩代わりする存在へと変化していった 最初の100p読んだところでもうあまりの嫌悪感に読むのをやめようと思った。 ただ、以前酷い犯罪の小説を読んだ時もそうだったけどあまりに酷いと「この酷い出来事を早く抜け出したい」の気持ちでやたらハイスピードで読んでしまうことがあり、これも100pの山を超えた後はそれだった。もちろん文章がものすごく読みやすいのもあるけど。 デフォルメされているようであまりにも良く知る現実が容赦なく露悪的に描かれてて本当に気持ち悪くて… いまはディストピアを楽しめるような現実では無いというのもあるけれど。 それにしたってよくもここまで「最悪」を描けるな…と上巻の終わりで気が遠くなった。 一応下巻も最後まで読む予定です… - 2026年6月1日
深夜0時の司書見習い(1)近江泉美気になる
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