
きなこ
@kinako2025
2026年4月10日

うまれたての星
大島真寿美
読み終わった
考えさせられる
最高
1969年から1973年にかけて、東京神保町にある出版社に「週刊デイジー」と「別冊デイジー」という少女漫画の編集部があった。そこに勤務する編集員と経理担当者、そして作品を提供する漫画家たち。彼女らの5年間にスポットを当て、時代の動きと大きな事件も絡めつつ、編集部員たちの生き様を描く600頁以上の大作。
正社員の男性と非正規の女性、また女性社員だけれど、男性社員のように編集長直々に仕事を教えられない苦痛など、当時(今も?)会社で働いていた女性たちが感じていたであろうモヤモヤが言語化されていて秀逸。それでも仕事が好きで、悩みながらも邁進していく彼女たちの姿がすがすがしい。正社員だろうと非正規だろうと、編集委員ではなく経理担当だろうと、漫画家だろうと、小学生だろうと、女性たちは力強く生きていっている。その事実に力を与えられる。
デイジーはマーガレットだろうし、泉田依子先生は池田理代子先生なんだろうなと想像しながら読む。大当たりした歴史物の作品はもちろん『ベルばら』だと思われ、作中に出てきたシーンを私もまた脳裏に思い浮かべて、初めて読んだ時の感動を思い出した。

