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きなこ
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@kinako2025
三度の飯より本が好き
  • 2025年10月7日
    家守綺譚
    家守綺譚
    私の好きなジャンルの小説。梨木香歩さんはエッセイが巧みで、以前新聞連載のエッセイを楽しみにしていた時期があった。自然への造詣が深く、心に沁み入る作品を書く手練れ。 小説のこの作品も、同様に素敵な作品だった。 文筆家の綿貫征四郎が、亡き親友の実家を管理するために住み始めるところから話が始まる。 嵐の夜、床の間の掛け軸の中から現れた親友の高堂。 彼の勧めで飼い始めた犬のゴローと、ゴローを可愛がる隣家のおかみさん。征四郎の碁の相手の和尚。さまざまなな草木が生い茂る庭にやってくる異界の者たち。完璧に私の大好物の泉鏡花と山田章博の世界でワクワクしながら一気読み。こういうお話をもっと読んでいきたい。
  • 2025年10月6日
    おいしそうな文学。
  • 2025年9月18日
    働きたいのに働けない私たち
    働きたいのに働けない私たち
    先に読んだ『私たちに名刺が〜』と対になるような内容の本。 前者は企業等に勤めていないので名刺がないが、アンペイドワーキングや工場、食堂などで働いてきた中高年女性たちのインタビューを通して、女性の労働(女性に課せられた労働)をクローズアップしたものだったが、今回の『働きたいのに働けない私たち』は高学歴女性たちにも地獄があるというおはなし。 著者はもちろん高学歴女性(博士号取得)だが、結婚し子育てをする中で、いくたび困難な状況にさらされてきたか。 男性研究員と比較し競争をさせ、多くの業務を女性である著者に担当させ、昼夜を問わず働いた著者は体を壊し退職。比較対象だった男性研究員は正規職採用となった。日本でもよくある事例ではないだろうか。 女性がガムシャラに働いて要職に就くと、「図太い」と言われる。男性にも同様のことを言うだろうか? 韓国女性の働きづらさ、生きづらさが余すとことなく書かれているが、まるで日本のことかと思うのは、日本の女性たちも同じような境遇に置かれているということだろう。(補論にあるようにコロナ禍で既婚女性の失業率は増加している等) 韓国と比較すべくアメリカとスウェーデンの女性の労働環境も述べられている。 日本と韓国、両国の女性が置かれた劣悪な環境から脱するべく、シスターフッドで助け合っていきたいと願う。
  • 2025年9月15日
    私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない
    私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない
    タイトルからして共感の嵐だから、内容は言うに及ばず。サブタイトルが「韓国、女性たちの労働生活史」とあるように、女性たちの血の滲むような労働が、社会からいかに透明化されてきたかが分かる。 韓国の京郷(キョンヒャン)新聞ジェンダー企画班が2022年1月から5回新聞に連載記事として掲載したもにを本にしたもの。 訳者あとがきには「データや統計を活用しながら、これまで評価されてこなかった女性の労働が社会構造の中でどのような意味を持つのかを分析し、韓国の現代史と結びつけながら再評価することを試みている。」とある。 その結果というか、さまざまな賞を受賞している。 ・「今月の優れた報道賞」民主言論市民連合(2022年2月) ・「第378回今月の記者賞」韓国記者協会 ・創立76周年の「京郷大賞」など そしてこれを本として出版しようと始めたクラウドファンディングでは目標額300万ウォンに対して1442%を達成したという驚きの記録も持つ書籍なのだ。 本の見開きにこうある。 「私たちが出会った女性たちは、名刺がないと言っていた。仕事を休んだことは一度もない。社会が彼女たちの労働を『仕事』として認めてこなかっただけだ。」 「世の中の人たちは知らなくても、わたしは知っている。あなたがどれほどすごいことをやってきたのか」 これだけでもう胸がいっぱいになる。 社会を支えてきた名もなき女性たちの生き様が胸に迫る。
  • 2025年9月14日
    涙の箱
    涙の箱
    ハン・ガンさんの童話。 絵本だと思ってたけど、絵はほとんどなくて童話だった。 「涙つぼ」と呼ばれるほど、さまざまな場面で涙を流してしまう子どもが、純粋な涙を求めてやってきた黒づくめのおじさんと、涙を買いたいというお爺さんのところに行く。今までどんなに悲しいことがあっても涙が出なかったお爺さんは、涙をたくさん買うが...。 私が一番最初にハン・ガンさんの作品を読んだのは、『すべての白いものたちの』で、その時小川洋子さんの小説に似ていると思った。 今回の『涙の箱』のシチュエーション(涙を買う男が持つ箱とその中身)が小川洋子さんの小説『耳に棲むもの』を思い出した。 2人とも私の大好きな作家。
  • 2025年9月7日
    ヨシモトオノ
    ヨシモトオノ
    不思議なタイトルだけど、これは要するに「吉本ばなな版遠野物語」という意味らしい。ちょっぴりの怪談。それぞれが作者の言う通り「日常を生きている中で確かだったはずの世界に裂け目を見た、それは結果として、長い目で見たら人生に少しだけ光を与えることになった」感覚の読後感。 『花』、『みだしなみ』、『最良の事故物件』がお気に入り。
  • 2025年8月15日
    DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
  • 2025年8月6日
    あちん
    あちん
    夏なので怪談ものなど。いやこれがヒット。私好みのお話だった。(泉鏡花が好きなので) 土地にあった悲惨な歴史や出来事を恐れるあまり、ネガティブなストーリーが生まれがちになるが、しっかりと立ち上がりポジティブに生きていることを誇りに思うことも大切だと感じた。
  • 2025年8月5日
    女性議員は「変な女」なのか
    女性議員は「変な女」なのか
    普段、国会や選挙運動で見ている姿とだいぶ違う、素に近いと思われる彼女らを見て(読んで)結構好感が持てた。政治は生活に密着していると実感。持続可能な社会のために、女性議員が増えることを望む。
  • 2025年8月2日
    BRUTUS(ブルータス) 2025年 8月15日号 No.1036 [文芸ブルータス 2025夏] [雑誌]
    ハン・ガンの『白い花』読了。斎藤真理子さんの翻訳はやはり素晴らしい。ハン・ガンの世界にとっぷりと沈み込むことができる。ハン・ガンの小説、好きだなあ。
  • 2025年8月2日
    恋とか愛とかやさしさなら
  • 2025年7月30日
    私の彼女と女友達
    私の彼女と女友達
    表題作が一番好きかも。他にも女性の労働についての内容で、共感しきり。
  • 2025年7月19日
    日本人拉致
  • 2025年7月14日
    本なら売るほど 2
    『サラゴサ手稿』を読みたくなった。まだまだ知らない本の世界の視野をググッと広げてくれるこのコミック最高!
  • 2025年7月14日
    本なら売るほど 1
    本好きには堪えられない内容すぎて、一気読み。
  • 2025年7月13日
    他人屋のゆうれい
    いい意味で想像と違った話の展開に、グイグイ読まされた。幽霊について語られる後半部分は特に。
  • 2025年7月9日
    化学の授業をはじめます。
    化学の授業をはじめます。
  • 2025年7月2日
    政治学者、PTA会長になる
  • 2025年6月28日
    惑星語書店
    惑星語書店
    『惑星語書店』は、言語学習者や本好きにとってたまらない内容だし、『とらえられない風景』は儚いものを残しておく意味や術(すべ)について、作者の思いが感じられて心に残るし、『沼地の少年』『シモンをあとにしながら』『外から来た居住者たち』等、内容の深さに、心にインパクトを与えられる作品が多く、「あーやっぱりキム・チョヨプの作品大好き」としみじみ思う。 次回作が待ち遠しい作家の一人。
  • 2025年6月24日
    ぼくたちに、もうモノは必要ない。
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