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きなこ
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@kinako2025
三度の飯と本が好き
  • 2026年10月6日
    なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    長時間労働をしていたら大好きな本が読めない。 じゃあどうするか?長時間労働を止めればいいんじゃないか?という、突き詰めればシンプルな内容なのだけれど、日本の労働時間の変遷を明治期に遡り、現代まで時代ごとに検証する。その過程でそれぞれの時代によく読まれた本、売れた本の傾向も分析し、なぜその本が売れて読まれたのか考える。 さまざまな本が紹介され、それらの本の内容を見ているだけでも楽しい。 谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読者サービスがすごいという著者。 ー『痴人の愛』の冒頭をひとことで言ってしまえば、「田舎出身の真面目なサラリーマン(しかし絵に描かれた姿はかっこいい)が、まだ好景気だった時代に、カフェで美少女と出会う」話だ。ー(p69) なるほど、これって現代にもよく見る(妄想されてる?)風景だよなあと思うなど。 谷崎潤一郎がぐっと身近に感じられる......かもしれない。 あとがきの「働きながら本を読むコツをお伝えします」の6つのコツは、ほとんど実行できているので、なるほどだから私は本を読めているんだよねと納得した。
  • 2026年9月29日
    崩れた世界で私たちは
    崩れた世界で私たちは
    大大大好きな作家、チョン・ソヨンさんの久々の新作。手に取るのが待ち遠しすぎる!
  • 2026年9月28日
    シスターパンク・ユニオン
    シスターパンク・ユニオン
  • 2026年9月27日
    女の本屋の物語
    1980年代から2000年にかけて、京都で日本で初めての女性問題専門書店を開いた女性の奮闘記。 女性に問題があるの?と勘違いされたように、当時は女性の生きづらさは世の人々の眼中になかった。そんな時代からコツコツと女性問題について考え行動を起こして来た著者の努力に頭が下がる。 数々のイベントを開催し、または資料としても一級の価値のある書籍を多数出してきた先人の功績があってこその今があるとしみじみ思う。 女性問題に関するミニコミを出していて、『資料日本ウーマン・リブ史』出版に著者とともに奔走した三木草子さんの言葉が胸に刺さる。 「わたしは、徹底して主観的、感情的であること、本音を語ること、小さなことを重視することを貫いて書いてきた。そうすると、私たちがいかに隅ずみまで、男に都合のよい価値観を身につけてしまっているかが良く判る」三木草子(p138)
  • 2026年9月21日
    君になってあげる
    君になってあげる
  • 2026年9月21日
    戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない
    今、世界的に注目されているICCの所長 赤根智子さんの著書。 国際刑事裁判所とは何ぞや?というところから、丁寧に彼女の仕事が説明されていて、わかりやすい内容だった。 赤根さんが検事や裁判官として公正な視線で事件を見てきたことや、被害者に寄り添う立場をとっていることなどがよく理解でき、彼女の人となりがなんとなく見えてきた。 色々と共感できる所があり、抜粋してみる。 (何事も慣れですね。いろんな事件をこなしているうちに、捜査や公判の仕事に関する限りは、どんな人に会っても動じなくなりましたし、公判で喋るのもさほど気にならなくなりました。とにかくチャレンジさえしてみれば、自分が想像しているよりも、できることはたくさんあるというのが私の実感です。このことは若い人たちにぜひ伝えたいと思います。自分で得手不得手を勝手に判断して将来の可能性を狭めたり、「自分はこうなんだ」と決めつけたりしないことが大切なのではないでしょうか。たとえ苦手なことがあっても、そうした環境下でもがいているうちにその環境があなたを育ててくれる場合もあるのです。)p171 (仕事を続けていく上でモチベーションの大きな源になったのは、「少しでも被害者の力になりたい」という思いです。 加害者が有罪になって罰せられたからといって、被害者が事件の前の状態に戻れるわけではありません。でも、きちんと処分が下されることで、被害者の気持ちの中で一定の区切りがついて、前を向くきっかけになるかもしれない。悲しみや怒りが完全には消えなくても、本人の中でどこか納得がいくのではないか。「正義を貫く」ことの意義は、特にここにあると私は思っています。間接的なものではあっても、司法手続を通じて「被害者の将来の生活をして後押ししたい」という思いが、仕事を続ける原動力になってきたのは間違いありません。)p173 (安全保障の議論になると、どうしても軍事や外交の分野に目が行きがちです。日本の政治家の皆様を見ていても、それを強く感じます。しかし、私は法律の備えも安全保障には必要不可欠なものだと思っています。 法整備を進めれば、「中核犯罪を行った人間を日本は処罰する」というメッセージを世界に向けて送ることができる。それ自体が一定の抑止力になり、平和を維持することにつながります。また、近隣諸国を含めて、もし有事となった場合には、必要な捜査を行い、犯罪を行った人物を訴追・処罰することができる。そうすることで諸外国やICCに協力することもできます。)p207 法整備が安全保障に不可欠という視点に目から鱗が落ちた。
  • 2026年9月21日
    それでも、わたしらしく。
    それでも、わたしらしく。
  • 2026年9月16日
    願うのは私に禁じられたこと
    願うのは私に禁じられたこと
    1992年に発表された本書は、当時もヒットしたが最近もベストセラーに入っているという。特に若い世代が支持しているらしい。 韓国のユーチューバーが「『82年生まれ、キム・ジヨン』の100倍ほど強力」だという内容と聞いてさっそく読んだのだが、破壊力が凄くて絶句して読了。 主人公のカン・ミンジュに激しく魅了された。 彼女の冷静沈着、頭脳明晰な性格も、その財力の大きささえ魅力の一つに感じた。 そして彼女の行く末さえも...。 カン・ミンジュが世間に宛てた「挑戦状」は、日本でも通用する内容で、しかも30年前だろうが、現在だろうが、ほぼ変わりのない社会だからこそ、そうであることに絶望する。 (それこそみなさん男性が流布し、深化させてきた性の解放や拡張に関する理屈に従えば、そこには無制限な自由でなくてはおかしいですよね。そうだからこそ、昼間は獣の世界へ突き進むこの国の性文化を嘆きながら、夜は同僚と密室にこもって、うら若い雛鳥を注文するといったことが自然に行われているのではありませんか?口では熱心に人身売買を糾弾しながら、まさにそんな方法で供給された夜の女たちの肩を抱いて腰を下ろし、世間を論じている有能なみなさん。飲み会の席でも必ず家に電話を入れて、自分の娘や妻が無事かどうかをしっかり気遣っている善良なみなさん。p205) この強烈な皮肉が身に堪える人は日本にも数多くいるだろう。 このようなフェミニズム小説が34年前に出版され、今もベストセラーの常連という韓国の読者層に敬意を表したい。
  • 2026年9月4日
    絶望しかけた女子のための世界史
    絶望しかけた女子のための世界史
    タイトルに「世界史」とあるが、著者はフランス人なのでフランス史が多め。 最近歴史的に女性が透明化されているということが明らかにされてきたけれど、この本もフランス史から消されてきた女性を掘り起こし、彼女たちの功績を記録し、その名誉を回復させる内容。読者が学校の授業等で教わってきた歴史を、新しく解明された事実によって上書きしようとする行為に拍手。
  • 2026年8月31日
    行きつ戻りつ死ぬまで思案中
    垣谷美雨さんの書く小説は、女性が理不尽な目に遭うところからストーリーが始まり、主人公や周りの人々が気づきを得て成長していき、醜悪な環境等を取り除いていくというものが多い。だからこそ彼女の作品が好きでよく読んでいる。 この本はそんな彼女のエッセイということで、小説以外に作者の考えを知る良い機会だと思い読んだ。 現在還暦を過ぎた年齢の作者が生きてきた社会環境を思えば、女性が理不尽な目に遭うのは日常茶飯事だったろうし、それに対して問題意識を持って執筆する作者の気持ちも分かる。 ただ気になったのは、外国への目線だろうか。 高度成長期の頃のアメリカ崇拝の空気、対して中国や韓国などのアジアの国々への蔑視感情の切れ端を感じたこと。 漢字は覚えるのは大変だが、文字を見てすぐ意味が分かるので、理解している人にとっては便利な文字だと思う。その点に注目して作者は韓国語のハングル文字表記化に対して嘆いている。 私は、考えをもう一歩先に進めて欲しかったと残念に思う。 なぜハングル文字が編み出されたか。漢字はもともと両班など一部の特権階級しか読み書きできなかったのを、一般民衆も読み書き出来るように簡単に取得できるハングル文字を世宗大王が学者たちに指示して作らせた。 このような歴史を知れば、現在も漢字を使っている国の人間が漢字の良さにのみを主張できないと思う。 その点を除けば概ね作者の気持ちに共感しつつ読んだ。
  • 2026年8月25日
    アウシュヴィッツのタトゥー係
    アウシュヴィッツのタトゥー係
    1942年アウシュビッツに送られた一人の青年が3年後に解放されるまでの実話を元にした小説。 主人公ラリはアウシュビッツで、送られてきた人々の腕に番号のタトゥーを彫るタトゥー係になった。 他の重労働よりも少しばかり体力的には楽だが、精神的にはキツいことが多かった。 ドイツ軍が気分次第で自分たちの命をもて遊んでいる姿を目の当たりにし、衝撃を受けるラリ。唯一の救いはギタという女性に恋をしたこと。同じ境遇の彼女と会う機会は少ないが、生きてこの収容所を出て、ギタと一緒に暮らすことを夢見て、ラリは極限の環境を生き抜こうと努力する。 実話をもとにというのが、読んでいてとても辛かった。アウシュビッツに関係する書物も映画も観ていたけれども、この辛さには慣れることがない。 人権が皆無の世界で、人間はどこまで尊厳を持って生きることができるのか?人に優しくできるのか?自分自身に突きつけられているように感じた。もし私なら?
  • 2026年8月15日
    ノーメイク鑑定士
    会社内で生きる人への、理不尽な抑圧に関する四篇の短編集。 特に表題作『ノーメイク鑑定士』が秀逸だった。 得意先から「営業にノーメイクの従業員がいる」というクレームが入った。部長と部長代行の二人は、主人公の中村に誰か突き止めて改善させろと言うが、中村自身がノーメイクだということに気づいていない。 女性ならば必ずメイクをしないといけないのか?マナーだから?男性は髭剃りがそれに当たると言うが、本当にそうか? 女性にだけ社会から押しつけられる謎のマナーについて考えさえられる。
  • 2026年8月10日
    満月珈琲店の星詠み 〜星遣いたちの夜〜
    シリーズ7作目。 このシリーズが好きなのは本当に悪い人が出てこないことと、ハッピーエンドに近いほのぼのとしたラストだということ。 人生に行き詰まった時に、その人にピッタリのデザートやドリンクを提供してもらって、進むべき道をアドバイスしてもらえるって羨ましい。 いつか満月珈琲店で“サーたん”に接客してもらいたい私である(笑)
  • 2026年8月5日
    詩人茨木のり子の誕生
  • 2026年8月5日
    私の女の実
    私の女の実
    圧巻というべきか。ハン・ガンの初期の作品がずらりと並ぶ目次に、むしゃぶりつくようにページをめくる。 『私の女の実』は『ひきこもり図書館』で、『白い花』は『文芸ブルータス』に収録されていたのを読んでいたのだが、改めて単行本で読むと、また違った印象を受ける。 『赤ちゃん仏』、『赤い花の中で』が特に心に残った。 『赤ちゃん仏』に出てくる、主人公を“夢の中で脅かす「赤ちゃん仏」は、自らの偽善を知って嘲笑するもう一人の自分だろうか。”と訳者あとがきで斎藤真理子さんが解説しているが、私はそれと同時に主人公の夫も表しているのではないかと思った。自分の体の傷跡を理解して包み込んでくれるから聖母のような生き方を主人公に求め続けた夫の、赤ん坊の駄々にも似た感情。女を一人の人格を持った人間だということを忘れたかのように、妻である主人公に全て受け入れてもらおうとし、叶わないとわかると、別の女に聖母を期待する。 『赤い花の中で』も男兄弟の苛立ちが暴力となって唯一の女性である妹へ向かう。そして幼い弟の死から尼寺へと向かう主人公。 「九つの物語』が斎藤真理子さんも言っているように散文詩のような断章群で、それぞれの文章をかみしめながら読んだ。 解説を作家の桜庭一樹さんが書いているのだが、その中で韓国の作家 申栄福の言葉を紹介している。 「助けるというのは傘を差し掛けてあげることではなく、共に雨に打たれながら共に歩いてゆく共感と連帯の確認であると考えられます」 ハン・ガンの小説はまさにこういう行為なのだと。 このフレーズ、聞いたことがあると思ったのは、最近はまってみていた韓国ドラマ『素晴らしき新世界』で出てきたものだった。ヒロインの祖母が、ヒロインの恋人にいうセリフがこれ。 韓国は歴史的に武よりも文のほうが圧倒的に地位が上といわれる意味がよく分かる。文学が愛される国が羨ましい。 このハン・ガン・コレクションは未邦訳作品と新作を収録する予定だとか。楽しみが止まらない。
  • 2026年7月26日
    マンダラチャート
    垣谷美雨という作家はフェミニズム小説の手練れなのだが、この小説はその中でも秀逸なのでは?と思う。 主人公は63歳の北園雅美。定年延長して嘱託として働いている夫と二人暮らしだ。 何かにつけバカにしてくる夫に対して最近嫌悪感が募ってきている。 世の中の女性を軽んじている風潮も苦々しく思っている。 ある日彼女は近所のカフェでモーニングを食べていた。週二回だけのささやかな贅沢だった。カフェの客たちは知人の噂話をする中年女性やルッキズムまみれの男子学生たち。思わず彼女はテレビで見た、大谷選手の作成したマンダラチャートを思い出し、自分も書いていく。真ん中には「女性が胸を張って生きられる世の中にする」。周りのマス目にも「家庭内の設備は、家事に熟練した人間が設計すること」、「偏見に満ちたコマーシャルを全部排除すること」、「偏見に満ちた発言をするアナウンサーを馘にすること」などと書き込んでいった。するとマンダラチャートの中心が台風の目のようになり、雅美の全身は吸い込まれていった。 そして彼女がタイムスリップをして行った先は昭和の日本だった。 自分が生きてきた社会をまざまざと目の前に出されると、狼狽える。雅美のように何も分かっていなかった若かりし頃の自分に、叱責しつつ教え諭したい。 男尊女卑の偏見に満ちた社会で精一杯抗おうとする彼女は、結果が出なくても十分にかっこいいし、応援したいと思う。 少しずつでも良くなっているんだよね?と振り向きながら確認している自分にも、小さな賞賛をおくりたい。
  • 2026年7月24日
    願うのは私に禁じられたこと
    願うのは私に禁じられたこと
  • 2026年7月23日
    あなたが走ったことないような坂道
    なんて言うんだろう。主人公の黄星瑶は絶えず疾走しているイメージ。心も身体も揺れて揺れて、どうしようもなく、とどまっていられないほどゆらいでいる。 それは自分が何人かわからないから。国籍も血も正確なところはわからない。そりゃあ揺らぐよね。 養母の語りと生母の様子(これは誰の記憶?)を読むと、読者も一緒に心が揺らいでいく。
  • 2026年7月23日
    一橋桐子(79)の相談日記
    この一橋桐子シリーズ、いつも読んでいて心地良い。 他人への温かさがじんわりと沁みてくるからだろうか。
  • 2026年7月12日
    ハロー、ベイビー
    ハロー、ベイビー
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