ましろ "美しき愚かものたちのタブロー..." 2026年4月10日

ましろ
ましろ
@ruhistory
2026年4月10日
美しき愚かものたちのタブロー (文春文庫)
◯歴史や実在の人物を題材にした作品を書く小説家はすごいなと思う。点と線のすき間をロマンで埋めるクリエイティビティに感動する。 ◯「偶然と必然」は物語の中の一つの芯と思った。松方幸次郎が美術収集と美術館建設構想に至るのも、田代雄一(矢代幸雄)が松方に出会うのも、日置が松方とコレクションに出会って運命を共にするのも…。偶然のように見えるけど、様々な事柄の積み重ねで、「偶然」は起こるべくして起こった「必然」なのだというメッセージを感じた。国立西洋美術館が竣工し、今も息づいているというのも、必然か。 各登場人物の回想が多いのも、必然たる偶然を演出している気がする、吉田シューマン会談冒頭での吉田の思い出語りが、シチュエーションの型を予告しているのではないか。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved