陽だまり "消滅世界" 2026年4月2日

消滅世界
消滅世界
村田沙耶香
母親のようにはなりたくなくて(母親からかけられた呪いから何とか自由になりたくて)、かと言って、自分自身が何なのかはわからずに、自分が必要とする「世界」(それは、家族を持つことだったのかもしれない)を求め続けるけれども、結局それは、自分自身として幸せになることではなく、異常なまでに正常に世界に適応することでしか成し遂げられなかったという、すごく悲しい話だと感じた。 映画になるらしいけれど、この辺りの悲哀もきちんと描かれていたらいいなと思う。 さまざまな問いを投げかけられているようで、読んだ後に、感想を話し合いたくなる作品でもあった。
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