エイミカ "分冊文庫版 魍魎の匣(中) ..." 2026年4月11日

エイミカ
エイミカ
@eimika49
2026年4月11日
分冊文庫版 魍魎の匣(中) (講談社文庫 き 39-104)
上巻から引き続き。 何度読んでも作り込みが凄いなとしか。 通常この手のミステリーというのは、事件の真相が明かされるのはいつだってラストの方だ。でもこの物語では、中巻の段階である程度の真相が明かされる。ミステリーにおける真相というのは、物語に読者を引きつけるための秘匿要素だろうから、最後の方まで描かれないことのが多いはずだ。 でもこの物語では、すべてでこそないものの、いくらかの事の真相は中盤で明かされる。それでも、明かされたからといって事件が解決するわけでもなく、それどころか新たな波乱や展開が呼び込まれるため、真相が明かされてもまだまだ面白い。 そもそもまだ秘匿にされている真相も残っているので、その点で十分に話への興味が注がれるのだ。この物語で起きる事件は、一部の事象を除いてはバラバラに起きていることであるからして、おかげでひとつの物語のなかで、いくつもの物語を楽しめているような感覚に陥る。重厚(または濃密?)という言葉は、こういう物語のためにあるのではないかと思ってしまう。 まぁ事実、物理的に重厚な本ではあることは確かなのだが……。 時間が取れ次第、下巻も読む予定。
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