つばさ
@tsubasa1872
2026年4月12日
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知的複眼思考法とは
複数の視点を自由に行き来することで、一つの視点に捉われない相対化の思考法。
ある一つの事態を自分自身との関わりの中で捉え直す複数の視点を持ち、そこから自分の頭で考える力を働かせる役割。
第3章 問いの立て方と展開の仕方
因果関係を問う
特に社会的な問題は複数の原因が錯綜していることが多いため、偽の原因に惑わされないことが大事。
特に、あるメインの原因以外に重要だと思われる他の要因が影響していないかを常に考える。
→擬似相関を見抜く。
擬似相関を見抜くには、他に重要と思われ、かつ、同時に変化している要因の影響を取り除いてみること。
→最初に原因とみなされた要因の影響がなくならないことを確かめる。
常識が想定している原因とは別の原因にまで目を向け。隠れた原因探しをすること。→複眼思考
問いの展開例
大きななぜを、いくつかの小さなにぜに分解していく。
→主語を下位分解
日本企業→製造業と非製造業
20代の若者→勤労者と非勤労者、男女等
そこから、どうなっているのか?を問うていく。
→なぜ?に繋げる。
概念レベルで考える
大きな主語で一般化することは思考停止に繋がるが、個別の事情にこだわり過ぎても思考停止が起こる。
問いを立てる時の抽象度や一般性、又は具体性や個別性のレベルを意識することが肝要。
具体と抽象の往復運動の中で、考えるという営みは行われる。
まず必要なのは、概念化。
→抽象度を高めて物事を捉える方法。
目の前のかじったりんご→個別具体的なりんご
青森県産のりんご→概念化されたりんご
一般性の高いレベルに立って物事を認識するのが概念化。
新しい概念はそれまで見えなかった物事を照らし出すサーチライトである。
例
ジェンダーという概念の出現→社会的に作られる性差という現象に光が当たった。
セクハラという概念の出現→今まで別々に見られていた言動や行動が、男女間で起こる嫌がらせとして、共通のカテゴリーで括られるようになった。
複眼思考を身につけるには、個別のケースの中だけで考えるのではなく、概念レベルでの視点が必要。
個々のケースの問題を解決出来たとしたら、ケースとケースの比較による一般化や抽象化を行い、概念レベルで問題を問い直す事が重要。
第4章 複眼思考を身につける
関係論的なものの見方
ものごとの二面性(多面性)に注目する
ものごとを構成している二つ以上の要素に目を向ける。
それぞれの要因間にはどのような関係があるのか?
関係の中でものをとらえる
例:やる気
学校での勉強にはやる気を見せない子どもが、テレビゲームには俄然やる気をみせている。
→周りの環境とのやり取り(すなわち関係)のあり方を、外側から見てやる気の有無と見ていただけ。
数字の一人歩きを止める
前例の一人歩きを止める
→その前例の背景や文脈は、他の似たような事象が起こった時にも同じであるのだろうか。前例を実体化すると、文脈を考慮に入れず一人歩きしてしまう。
→一人歩きし始めたときの事情に立ち返って考えてみる。
実体論に代わる関係論的な見方をするポイント
①〇〇化として考える→〇〇を主語として語らない
②プロセスを見るために関係を見る
逆説の発見
意外な結果や皮肉な結果に至ったプロセスが複眼思考につながる。
問題を問うことを問う
なぜそれがそもそも問題なのか?の目線。
メタを問う問いのかたち
ある問題を立てることで、誰が得をし損をするのか。問題を取り巻く利害関係を捉える。
【自分の意見・感想】
物事を多面的に見るための考え方や思考法のアイデアをくれる本。
具体と抽象の往復が大事ということは数多の本でも言われており、少なくとも20年以上前から大事な概念だった事がわかった。普遍の真理ですね。
この本に共通していることは、目の前の現象や目にした物事に対して、一歩立ち止まって考えてみることの重要性を説いてる事であると感じる。
それは唯一動物の中で人間だけが行える思考(おそらく)であり、逆に言えばそれが出来ないということは思考レベルがチンパンジーレベルと同等だということでもある。全ての物事に対して一歩立ち止まって考えることを常にやることは至難の業だが、日々生きていく中でいかに意識して積み重ねていけるかが大事であり、人柄を形作っていくのだと思う。