まみ "ぼくには笑いがわからない" 2026年4月14日

まみ
まみ
@ma-min
2026年4月14日
ぼくには笑いがわからない
上村裕香さんの本、2冊目👏お笑いが題材の小説、かつ主人公が言語学オタクと知って手に取ったけど、おもしろかった!タイトルのとおり、主人公・耕助には「笑い」がわからない。だが、好きなタイプは「おもしろい人」という憧れの先輩・百合子に、M-1で優勝したらキスしてあげると言われたことを間に受け、お笑いについて勉強し始める。なんと単純で不純な動機!笑 そんなきっかけから漫才を始めた耕助は、徐々に自分のことばで伝えたい、笑わせたい、というシンプルな欲望に駆られていく。 私のお笑いへの関心は、M-1の決勝はできればリアルタイムで毎年観たい、ぐらいのものだが、よく考えたら喋るだけで(ときには身振り手振りも加えて)ひとを笑わせるってすごい。耕助の目線でお笑いの凄さをあらためて思い知った。 全3章のうち、1、3章は耕助の視点、2章は耕助と同い年でお笑いサークルに所属する四郎の視点なのだが、四郎は一つ上の先輩・サトウと、ミーレンズというコンビを組んでいる。ネタを書くのは好きだけれど舞台に立つのは苦手な四郎と、容姿端麗で舞台に立つのが好きなサトウ。ふたりがコンビとしてこの先どうするのかというシリアスな場面で、会話の中にオードリーの漫才の有名なフレーズが出てくるのだが、そこがいちばん好きなシーンだった!本音を伝えるために漫才のことばを借りる、彼らならではの言葉のぶつかり合いが切実で眩しくて、青春だった。
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