
DN/HP
@DN_HP
2026年4月14日

モンスター・ドライヴイン
Joe R.Lansdale,
ジョー・R.ランズデール,
尾之上浩司
かつて読んだ
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人知や理解の枠を超えた極限状態で人間は何を思いどう行動するのか、どう変わってしまうのか。というのはホラーやSFが想像力と設定を使って物語のなかで書こうとする、あるいはそこで読みたいと思っているもので。
ポップコーン・ノヴェル、という呼び名はさっき思いついたから多分存在しないと思うけど、ポップコーンでも食べながら、ちょっと本が汚れるのも気にせずに気楽に良い意味で読み捨てられるように読みたい、そんな気分のときに手に取ったランズデールのこの小説も、カバーアートやタイトルから受けたキャッチーな印象のその下では、そんな極限状態での人間の思い振る舞いが、なかなかシリアスに、かなりグロテスクに書き出されているのだった。
極限状態の人間の変化が大方暴かれた中盤以降に登場するポップコーン・キング。ネーミングはポップだけれどビジュアルも行動もかなりグロテスクだし、その存在がアウトロー気味で孤独な白人ブルーカラーの青年と、その地域(テキサスの街)では迫害されているオタクな黒人少年の融合した姿だと思うと、そこにあるだろう意味もシリアスさもグロテスクさも、深読みし始めてしまう。
そして、わたしがこんな状況に遭遇したらどうなってしまうのか、集団の狂気に流されそうでも、持っていなかった信仰にすがろうとしそうにも、序盤であきらめてしまいそうでもあるんだよな。少なくとも状況に立ち向かい解決しようとするような立ち振る舞いは出来ないかもな、みたいなことを読みながら食べようと買っておいたポップコーンの袋にM&M'Sを注ぎ込みながら考えていたのだった。





