朔良
@salurasalut
2026年4月12日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
アンディ・ウィアー,
小野田和子
読み終わった
audible
2026年読了本
2026年4月読了本
目覚めたら宇宙船の中。記憶は曖昧、隣のベッドには亡骸が2つ、地球の命運はこちらの肩の上。聴くだけで胃が痛くなる状況にもかかわらず、落ち込まずに最後まで聴き切れたのは、主人公の前向きでユーモラスなキャラクターをナレーターさんが全力で支えてくれていたからだと思う。
宇宙での孤軍奮闘と、少しずつ蘇ってくる地球での記憶が交互に展開する構成で、地球パートが暗くなるほど、宇宙パートの発見や出会いが際立つ。同じ問題の解決を目指す異星人と協力してそれぞれの惑星を救うという展開は、読む前には想像もしていなかった。
その異星人とのコミュニケーション場面が、個人的にはいちばんおもしろかった。身振り手振りで単語を1つずつ確定していく地道な作業——全てが異なる存在とのコンタクトとは、きっとこういうことなんだろうなあ、と妙に腑に落ちて笑ってしまった。
科学的な難しさよりも、キャラクターの感情と関係性が物語を引っ張っていくので、SF初心者にも勧めやすい。早く下巻を、とすでに聴き始めている。
