
読書猫
@bookcat
2026年4月15日
水車小屋のウィル 新装版
R.L.スティーヴンソン,
堀江敏幸,
有吉新吾
読み終わった
(本文抜粋)
“「長生きと上等の食事との間には一つだけ違いがある。それは上等の食事の場合は最後に甘いものが出るということだ」”
“「立上って私と一緒にお出でなさい」
「あなたは不思議なお医者さんだ」ウィルはしっかりと客を見据えながら言った。
「私は自然の法則なのです。そして人々はわたしを『死』と呼んでいる」
「なぜあなたは最初からそうだと私に言わなかったのですか?」ウィルは叫んだ。
「私の腕にもたれなさい。あなたの力は既に尽きております。気の済むまで私によりかかりなさい。私は年をとっておりますけれども、大変強いんです。私の馬車までほんの三歩です。そこまで行けばあなたのすべての苦悩は終わります。いいやウィルさん」
彼は付け加えた。
「私は長い間あなたがあたかも私の息子であるかのようなになつかしく思って来ました。そして私の長い経歴の中でいろんな人に最後のとどめをもたらして来ましたが、その中で一番私が喜んでやって来たのはあなたのところです。私は人に嫌われます。そして時には人々は私を最初見た時に怒ります。しかし私はあなたのような場合、心温かいよき友達です」
「マージョリーが亡くなってから」
ウィルは答えた。
「私は神に誓ってあなたが私の待ち望んだ唯一の友でありました」”
