
まめご
@mmg_86
2026年4月16日

読み終わった
ここしばらく全く本を読めなくなっていた。
面白く読んでいたはずの本を開いても、自分でもびっくりするくらい集中できないので、リハビリとして馴染みの本を読むことにした。
こういう時は江國香織に限るし、『間宮兄弟』は特に打ってつけだ。
間宮明信35歳、徹信32歳。
生まれた時から同じ街に一緒に暮らし、恋人のいたためしはなく、周りの女たちには「恰好わるい、気持ちわるい」「そもそも範疇外、ありえない、いい人かもしれないけれど、恋愛関係には絶対ならない」などと評されてしまう兄弟が、この物語の主人公だ。
でもこの2人、羨ましいくらい真っ当に生きている。
自分の仕事に誇りを持ち、日々の暮らしをきちんと積み重ね、豊富な趣味を楽しみ、お互いを思いやりあって生きている。
兄弟なので共有する思い出も夥しいけれど、お互いに踏み込めない部分もちゃんと理解して距離をとる。(たまに踏み込んでしまいちゃんとケンカにもなる。)
女たちからの評判は、ひとえに2人のルックスと他者へのぎこちない態度によるもので、本来は楽しく有意義に生きている人たちなのだ。
刊行当初からこの本を愛読しているので、間宮兄弟は私にとって長年の友人みたいな存在だ。
2人の恋愛の恵まれなさには思わず肩を叩きたくなるし、読んで面白かった本や映画についていくらでも語り合えそうだし、丁寧な暮らしぶりに自分の生活をちょっと反省して、帰ったらとりあえず手洗いついでに洗面台の掃除をしちゃうような触発のされ方をする、そんな友達。
今回は、停滞していた自分をちょっとだけ引っぱり上げてもらえたような再会になった。
読書家の2人に肖って、私の読書も少しは捗るようになるといいな。






