
まめご
@mmg_86
本が好きです。全然読まない日もあって読書ペースはゆっくり。気になる本のリストばかりが増えていきますが、それを眺めるのも楽しいものです。
- 2025年8月26日死ぬ気まんまん佐野洋子,関川夏央気になる読みたい
- 2025年8月26日役にたたない日々佐野洋子読み終わった佐野洋子作品は『100万回生きたねこ』しか知らず、初めてエッセイを読んだ。 60代の彼女の日常が、脳内実況中継という感じの率直すぎるくらい率直な文章で綴られる。 戦前生まれの彼女がこれを書いたのは20年前、いわゆるルッキズムやジェンダーの観点からいえば今なら憚られるような表現も少なくない。 が、何もかも突き抜けていっそ爽快なほどパワフルなエッセイだった。 自らの「呆け」の兆しに怯えつつ認知症の母親を介護して、身近な人たちと遠慮なくやり取りし時に遠慮がなさすぎて後から自己嫌悪に陥りもし、突如韓流ドラマにどハマりしたことを機にテレビの向こうの男たちに次々と「でれつ」きながら、今の世に気炎を上げる。 自分の老いを実感する様はリアルで、私もいずれこうなるのだろうか、その時こんな素直で力強い「バアさん」でいられるだろうかと思う。 そしてこの日々は乳ガン治療の後転移が見つかり余命宣告を受けるまでの数年間のことだと分かり、なんて芯の通った天晴れな人だろうと唸った。 この後亡くなるまでの日々を綴ったエッセイがさらにあるらしく(その名も『死ぬ気まんまん』)、これも読んでみたい。
- 2025年8月24日翻訳家の仕事 (岩波新書 新赤版 1057)岩波書店編集部気になる
- 2025年8月22日ゴールデン・バスケットホテルルドウィッヒ・ベーメルマンス,Ludwig Bemelmans,江國香織読み終わった出先で時間潰しに図書館に入って見つけた本。 絵本のマドレーヌシリーズの作者がこういう読み物を書いていたのを初めて知った。 途中でマドレーヌたちが出てくるのが嬉しい。 何もかもが気持ちよく整えられた場所から出て、いくつかのちょっとした事件が起こり(起こし)、でも最後にはちゃんと片がついて気持ちの良い場所に戻ってくる、という子どもの読み物の王道のような物語。 それはとても満ち足りた気分にさせてくれるし、大人になった今だからこそこういう時間が要るよな、と思いながら読んだ。 これを江國香織が訳しているのも最高。
- 2025年8月21日モナ・リザのニスを剥ぐポール・サン・ブリス,吉田洋之気になる
- 2025年8月21日
- 2025年8月21日翻訳をジェンダーする古川弘子読み終わったとても読みやすかった。 ジェンダー問題に関する知識がほぼなく、初めて知ることも多かった。 中でも驚いたのは、「〜わ、〜だわ」などのいわゆる「女ことば」は、男女の役割を明確に分けた明治時代、社会の求める「女らしさ」を広めるために言文一致の流れの中で意図的に文学に使用されてきたということだ。 子どもの頃、大好きだった『若草物語』やインガルス一家の物語、『赤毛のアン』などのお話の中の女性が「〜だわ」と話していることと、女である自分どころか周りの大人の女性でさえ決してそんな話し方をしないことのギャップに違和感はなかった。 でも周りにいる男の子みたいな話し方をすれば咎められはしていて、まあ女なのにそんな言葉遣いは褒められることじゃないよなとは思っていた。 それでもお話の中の女性のようにはなれないなと感じていたこと、だからこそ『若草物語』のジョーに特に憧れていたこと、あれはきっと言葉についてのジェンダーへの初めての気づきだったのだろう。 ということに、あの頃の母と同年代になった今やっと思い至った。 読んでよかった。 『若草物語』の四姉妹やローラ、アンたち物語の女性が、どんな話し方をすれば今の自分と地続きのように感じられるだろうと考えながら読み返すのも面白そうだ。 いつかやってみよう。
- 2025年8月20日翻訳をジェンダーする古川弘子読み始めた
- 2025年8月15日他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめブレイディみかこ気になる読みたい
- 2025年8月15日翻訳をジェンダーする古川弘子借りてきた
- 2025年8月15日役にたたない日々佐野洋子借りてきた読み始めた
- 2025年8月15日ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーブレイディみかこ読み終わったブレイディみかこの書くものが好きだ。 物事を冷静に捉える目線に裏打ちされた文章はとても読みやすい。 そしてこれはブライトンで「元底辺中学校」に入学した「ぼく」を母親の立場から書いたエッセイなのだけれど、エッセイというにはあまりにもいろいろな問題を私に差し出してくる。 日本とは異なる学校教育システム、人種や来歴や貧富の差などから起こる問題、複雑な構造を持って表れる差別。 私に無縁とは思えない事柄も多く、読みながらいろいろ考えてしまった。 「多様性ってやつは物事をややこしくするし、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ」 途中で出てくる「母ちゃん」の言葉は的確に今の世の中を表していると感じるが、楽じゃないものがどうしていいのかと問う息子に返した 「楽ばっかりしていると、無知になるから」 「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う」 という言葉は、私には励ましのように思えた。 今の世の中で起こるどんな問題も、知ろうとすること、知って考え続けることでしか乗り越えられないのだと思う。 無知を減らす努力、肝に銘じたい。
- 2025年8月15日最後の挨拶 His Last Bow小林エリカ気になる読みたいHis last bow と聞いて、あれホームズ?と引っかかる程度にはホームズファンだけれど、著者の小林エリカの“小林”がまさか小林司の“小林”だったとは! ぜひ読んでみたい。
- 2025年8月14日
- 2025年8月14日東京自叙伝奥泉光気になる
- 2025年8月13日
- 2025年8月13日七つ屋志のぶの宝石匣(24)二ノ宮知子読み終わった買ってそのままになっていたのを思い出して読む。 のだめカンタービレが番外編を入れても25巻分で完結したことを思うと、かなり長い物語になったなあとしみじみする。 クライマックスも近い予感。 話が入り組んできたので、一度初めから通して読み直そうかな。
- 2025年8月11日
- 2025年8月11日パールストリートのクレイジー女たちトレヴェニアン,江國香織気になる
- 2025年8月11日
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