イリリ "いつかたこぶねになる日" 1900年1月1日

イリリ
@renoir777
1900年1月1日
いつかたこぶねになる日
タイトルに釣られて手に取った1冊。 フランスでの暮らしと、中国の漢詩。一見すると混じり合わないふたつが、筆者の見事な筆致によって寄り合わされる。漢詩への知識がなくても、筆者の丁寧な意訳によって十分楽しむことができる。各章が短くまとめられており、気になった詩や題材をかいつまんで読めるのも魅力的である。 しかし、この本の真髄は筆者の丁寧な言葉選びにある。 日常生活のからエッセイの題材を見出し、各漢詩の内容を絡めつつ、人生観や時間論について考察していく。決してお高くとまらず、実感に基づいた言葉たちには多分に共感できた。 5月に新作が発売される。その前にもう一度読み直したい作品だ。
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