
さーちゃん
@cong_mei
2026年4月18日
レゾナント・コミュニケーション
中村伸也,
由佐美加子
読み終わった
「聴く」ことや「対話」に関心があるので、手に取った1冊。
レゾナンスという言葉には、共振・共鳴という意味があるという。相手の心の奥深くにある望みや願いに共鳴し、響き合うことが、違いを前提として共感し理解し合うコミュニケーションを取ることにつながる。
「聴くという行為を能動的な無条件の受容の行為として捉え直す」というフレーズが印象に残った。ただ漫然と聞くのではなく、五感をすべて使って、相手が何をわかってほしいと思っているのかを感じ取ろうとする「聴く」。相手の言っていることがどんなに理解できなくても、「自分は同じ人間として相手の体験の中にある感覚や感情を感じ取ることができる、という絶対的な信頼」を持っていることが前提になる。
ちょうど先日、困難な状況にある後輩の話を聞いたところだった。起こっていることの中にあまりにも色々な要素があり過ぎて、理解しきれない自分がいた。彼女が感じている怒りや失望に対して、共感しきれなかった。でも大事なのは、後輩がどんな状況にあるのか、何が大変なのかを頭で理解しようとすることではなかったんだな、とこの本を読んで思った。彼女が何をわかってほしいと思っているのか、ただじっくりと聴くことが必要だった。聴こうとは思っていたけれど、私の聞きたい話を聞いただけになっていた。
相手がわかち合ってくれたことを感じられていると、自然と影響され、共鳴から調和へ向かうという。なんとなくだけれど、その感覚はわかるような気がする。ここでもやっぱり、「感じる」なんだな、と思った。身体を感覚器官として響かせる意識を持って、相手の話の奥底にある思いを感じ取りたい。