
がのおどり
@Nachtfaltertanz
2026年4月19日
了巷説百物語(7)
京極夏彦
読み終わった
「空いた穴は決して塞がらぬ。その傷は一生消えぬ。忘れることも出来ぬ。だから──慣れるよりないと」
「そうだ。でもの、夢というのはあくまで夢でしかないのだからの。現実ではないのだ。だからもう、二度と同じ夢は見られんのだよ。しかし、それが判らぬ者は殊の外多い。一度味を占めるとな、同じ夢を欲するのよ。何度でも繰り返せる、またあの愉しい夢が見られると思ってしまうのだわ」 そんなことは絶対にないのだぞと藤兵衛は言った。