読書初心者 "虐殺器官" 2026年4月19日

虐殺器官
虐殺器官
伊藤計劃
最後の印象が読む人によって異なるんだろうなと思った。すっごく面白いSF作品でした(´∀`*) 最後の方にある『装飾と構造で乗り越える終末』で、「虐殺器官」を重苦しい雰囲気で捉えるという人がいるということに驚き。私はとても爽やかな最後だと思いました。 私は1984も爽やかな最後だったと考えている人なので、少し他の人ととの解釈が異なるのかも…? 4章で全体の解像度がぐんっと上がった。 とても感情移入して読んでたから、ジョン・ポールの思考も共感できる。ウィリアムズの思考も共感できる。愛する人を守りたいのも、自分たちの生活が何の上に築かれてるかなんて知らなくて良いっていうのも、一度は考える事だから。 ルツィアの言いたいことも共感できすぎるんだよ…みんなは自分たちの生活が人の屍の上に築かれていることを知るべきってことは私がいつも思っている事だったから、でも一番共感できたのは主人公だった気もする。 とりあえず主人公の中の人生の空虚が、虐殺の文法で埋まってよかった。いやアメリカにとってはよくないけど、自分自身の罪に対しての結論を自分自身で罰するという事で出せたっていうのは、成熟しきれてなかった主人公にとって大きな成長だと思う。 ジョン・ポールもそうだったのかしら、妻と子を失って、その間自分は他の愛人と愛を育んでいたっていう罪を背負うために、自分の空虚に虐殺の文法を見出したの? 少なくとも主人公のこの先の人生が主人公にとって有意義なことを祈るぜ…
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