"「殺された側」から「殺した側..." 2026年4月19日

咲
@mare_fecunditatis
2026年4月19日
「殺された側」から「殺した側」へ、こころを伝えるということ
2023年12月1日に新規導入された、刑の執行段階等における被害者等の心情等の聴取・伝達制度。 制度利用者の語り、実際に刑務所などから受け取った伝達結果通知書の抜粋、法務省矯正局成人矯正課担当者に直接投げかけた質問とその回答、文通している長期受刑者に聞いた本制度の受け止めなどが、メッセージ性のある編集にまとめてしまわず、幅広く生データとして記載されており、まさに著者の書くところの「緊急レポート的な」成果を果たしている。 「被害者や遺族の選択肢は残しておかなければだめです。どんな答えが返ってこようが加害者の言葉を聞きたいという人がいるから」 「私たちなりに被害者として〝罪〟と向き合おうと思っていたのに意味がなかった。こんなにつらいことはありません、逃げるのではなく、怒るのでもなく、向き合おうとしている被害者がいるにもかかわらず、加害者はそこをすり抜けようとしたことがショックだった」 「私たちは加害者に近づきたくないんです、ということをはっきり伝えたかった。だからこそ、自分や家族を守るために相手の情報を知りたい」 「加害者に赦しは訪れないことを前提にした上で事実を再確認したい、諦めてはいるが相手の現在の言葉を聞いておきたい、事件時と少しでも心境の変化があったのか知りたい、加害者に改めて怒りをぶつけたい、自分たちの現況を伝えたい、賠償の意思や計画を聞きたい、自分の安全を守るために帰住先等を聞いておきたい…さまざまな理由で伝える。そして、加害者がどう答えたか、結果を得る。動機は様々にしても、伝える側は心身を削って、聴き取り役の被害者担当官に思いを託す。そのやり取りだけで、被害者や被害者遺族は想像もつかないほど消耗する」
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