
えい
@shibamoti
2026年3月9日
地球はグラスのふちを回る
開高健
読み終わった
エッセイ
尖ってるなあ!と言うのが第一声。開高健のエッセイ集。
酒、食、旅、釣り……どれも作者とは切っても切れないテーマ。たまらなく美味しそうな描写もあれば、下品だったりゲテモノがあったり、今日では不謹慎になる冗句や語り口で多岐に渡る。
ただその中には、戦中に青春時代を過ごし、ベトナム戦争真っ只中の東南アジアに繁く足を運び、人々の生活に飛び込んだエネルギッシュさワイルドさがはっきりと感じられる。現代の日本人とはやはり違いを感じる。それは良い面でも悪い面でもそう。
本書の中では、小説家としての洞察や知識にもハッとさせられる。観察力やものの見方、それを裏打ちする知識と教養。そこには猥雑さと知性が同居しており、非常に興味深い。

