
きらた
@kirata
2026年4月23日

雲上都市の大冒険
山口芳宏
読み終わった
雲上の楽園と呼ばれる鉱山の奥にある、秘密の地下牢に幽閉された男は、20年後に復讐すると宣言した
──そして20年目の昭和27年
閉じられた牢の中から男の姿は消え、鉱山のオーナーが遺体で発見された
古き時代の冒険活劇ありの探偵小説風とでも言えば良いのか
乱歩の少年探偵団系の香りを感じた作品
人の良い弁護士を主人公に、各々癖の強い探偵が2人、愛らしいヒロイン(?)に気の良い炭鉱街の人々、ちょっと五月蠅い警察官(笑)
背景等の暗さに比べ、印象はからりと軽やか
主人公のロマンスににこにこしながら読んでいたら、主人公同様絶望に突き落とされるとの事もありましたが!
ほんとこれだけは許さんぞ、作者
なんでそんな悲劇を織り込んだんや 。゚゚(*´□`*。)°゚。
さておき←エッ!?
タイプの違う2人の探偵(隻腕の真野原と眉目秀麗の荒城)は面白いのだけど、運用方法(言い方)は“そうなっちゃうよなぁ”との気持ち
でも、どちらか片方を下げる形を取らない構成は素敵
序盤の列車内での真野原のわらしべ長者っぷりが楽しいが、終わりに近づくにつれ、真野原の裏の顔(言い方)が現れて来るのも楽しかった
しかし何気に荒城さん的な探偵タイプは珍しいのでは?
眉目秀麗で爽やかな性格の頭脳派‥に見せかけた実は肉体派←?
今作では荒城の魅力を発揮しきれてないと感じたので、次作以降を楽しみにしたいと思います
真野原の方が動きやすいキャラなのでしょうけどね〜(雰囲気で語る)
先程、“背景等の暗さ”と書きましたが、ぶっちゃけ陰惨です
また、メイントリックとなる脱獄方法は破天荒過ぎて変な声が出たり、人によっては苦笑いが浮かぶかも知れません
想像しちゃうと壮絶過ぎて具合が悪くなりそうです
しかしそれがあっても、軽やかな明るさを感じるのは、探偵役をはじめとした登場人物の性格や文体による所が大きいと思います
こう言う雰囲気の作品は懐かしいな〜!と思いながら楽しめました
既に入手困難な作品なので探すのが大変そうですが、続編も入手出来たら良いなぁと思ってます


