花でいっぱい "恋の収穫期" 2026年4月23日

恋の収穫期
恋の収穫期
最果タヒ
私と恋をするんでしょう? それは、一緒に戦うってことだよ! 22世紀になって科学技術は東京だけに一極集中している。ここ軽井沢では通信機器は使用不能。私が通う高校に東京から転校生(未来人?)がやってきた。 ・・・ 人の中には、白く光る星のようなものがあって、みんなそれを守っているのだと、そのことを信じられたら、愛も友情も決意も一人きりの誇りもすべてがその星からあふれた光だと思えるから。なんだって、できる。きみの目を、私として、見つめていられる。 最果タヒ -ー 読みながら、胸がぐっと苦しくなる瞬間が度々あった。それはストーリーとは別のところで、最果タヒのみる世界がとつぜん目の前に現れる瞬間のこと。どうしてこんなに心が感じることを言語化できるんだろう・・・ わたしの中にある、人に話したりしないけどじぶんだけが気づいてる脆い部分とか、ずるいところとか、そういうのが初めて言語化されたような。 「そっか、あの時わたしはそう思ったんだね、」と、じぶんでも気づかないふりをしていた、愛とか・哀しさみたいなものに名前がついたような気持ちになった。 分かり合えないとわかっていながら、隣に居たいと思うこと。わからないことをわからないまま、大切にしまっておく優しさと強さがほしい。 最果タヒの言葉が好きだし、すごく本質的だと思った。 またすぐ読み返すかも、素敵な本だった。
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