ピヨ彦 "バートルビー新装版" 2026年4月22日

ピヨ彦
ピヨ彦
@o-o
2026年4月22日
バートルビー新装版
バートルビー新装版
ジョルジョ・アガンベン,
高桑和巳
「バートルビー/ハーマン・メルヴィル」は、 とても好みの小説だった。 本の構成では、 「バートルビー 偶然性について/ ジョルジョ・アガンベン」が先だが、 前提知識のない状態で物語を 先に読みたかったので、それで良かった。 物語を読み終えて、 不思議な気分になりながら 「バートルビー 偶然性について」を読むと、 頭に入りやすかった。 まさか、「する」と「しない」以外に できる行為があるとは知らなかった。 最初は、 「する」と「しない」は、 相手の要求を認めた上で行うものだ。 「できるがあえてしない」は、 可能性を持ち続けたままの状態でいられる。 と解釈したが、どうやら違うらしい。 「する」と「しない」は、 「する」ことができる時点で、 「しないこともできる」能力が存在する。 つまり、「できるがあえてしない」という状態は、 「する」と「しない」が同時に存在する状態。 そして、決めなくとも成立してしまえば、 行為する理由がなくなる。 それをし続けたのが、バートルビー。 普通、なんの理由もなく引きこもった人だって、 社会からはじき出されれば、 何年も経てばなにかせねばならない気がして、 結局それを続けられない。 私はそうだった。 引きこもりになれば、 比較的すぐに時が止まったような感覚になり、 社会の歯車から抜けるが、 バートルビーは、 社会の中でそれをし続けたことが、異常に感じる。
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