きらた "君を守ろうとする猫の話" 2026年4月25日

きらた
きらた
@kirata
2026年4月25日
君を守ろうとする猫の話
勇気と、本への敬愛と、世界への憂いが綴られた〈本と猫〉シリーズ2作目 中学2年の幸崎ナナミが今回の主人公 重い喘息を抱えた彼女にとって本はだいじな友達のような存在だった その日もひとり図書館で過ごしていたナナミは、図書館から本が消えている事に気付く 懇意の老司書に告げるも、取り合ってもらえない そして別の日、夕方の図書館でナナミはスーツ姿の男を見掛けて後を追った ナナミは何度か見掛けるその男を疑っていたのだ しかしナナミは男の姿を見失った 代わりに、見慣れた筈の通路の奥が青白い光に包まれているのを目撃した 「やめたまえ」 足を向けたナナミの背に声を掛けたのは翡翠色の瞳をした猫 危険だとの猫の忠告に耳を傾けたナナミだったが、その先に本を持ち出した相手がいると知り、ナナミは光の中に足を進めた ──消えた本を取り戻すために 前作から数年後、別の人物を主人公として始まった2作目は、前作と同じく“猫”と共に冒険を繰り広げるファンタジーのような作品 サポート役とは少々異なるだろうが、成長した前作主人公も出演しているので、前作を読んだ読者はしみじみしたりニヤニヤしたり出来ると思う しかし前作を知らずとも問題はない ジャンル的にはファンタジーとなるのだろうか 文庫との形態は、手に取りやすくありがたいのだが、前作・今作と読むに従って、本シリーズは児童書系のしっかりとした版型で出される本なのではないかとの思いが強まってきた 児童書の中には何年も読まれ続ける作品がある 本作もそう言う作品と並べても良いのではなかろうか? 日本にも良いYA小説がありますぜ! と、思いましたが、YAの定義ってなんだろう? 私的には“ティーンが主人公で、主人公の成長を描き、尚且つ読み手の心を豊かにする作品”って感じなのですが‥(ざっくり過ぎる) 違うのかな? 今作は読み手への問いかけが現代の暗い部分を照らし出しているようで‥なんか、うん、抉ってきたなぁ、痛いなぁって感じ どこで踏み外してしまったのか、今後どうすれば良いのか 哲学者が解説をしてるのが腑に落ちる気がしました 私たちは考え続けなければならない、この本に書かれた事を噛み締めながら
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