
あおい
@booklover_aoi
2026年4月21日

読み終わった
Kindle Unlimited
@ 自宅
おすすめに出てきたので読んでみた本。
向田邦子さんの感じ方や言葉の使い方がいいなーと思いながら読みました。
1970〜1980年代に書かれたものなので、現在の価値観とは少しずれている部分はありますが、視点や物事の本質を捉える力がすごいなと思いながら読みました。
最後の『女を斬るな狐を斬れ 男のやさしさ考』は、男のやさしさってこういうものだと腑に落ちるところがありました。
女のやさしさとは違う。同じ気遣いなんだけど、表し方が違うというか。
『大きい動物ほど、強い男ほど、やさしいのかも知れません。』
これは私も感じていたこと。
実体験から、体の大きい人の方がやさしい人が多いのでは、と思っていました。
そしてそういう人たちはみんなそのやさしさを自ら人に自慢したりしない。
言葉にせず、そっとやさしくしてくれる。
気持ちがやさしいから、言葉もやさしい人が多いように思います。
大型犬が人間の赤ちゃんといる時の動画を見ると、体の大きいやさしい人たちのことをふと思い出します。
『欲しいものを手に入れるためには、我慢や苦痛がともなう。しかし、自分の我がままを矯めないでやっているのだから、不平不満も言いわけもなく、精神衛生上大変にいいことを発見したといえます。』
3ヶ月分のお給料と同等の水着を買うために倹約したあとの向田邦子さんの知見。
人によっては「そんな高いもの買わなくても、もっと似てて手頃な値段のものがあるじゃない」と思うのでしょうが、「これが欲しい」は「これでいい」で誤魔化せない。
私も「これが欲しいかも」と思ったら、スペックやデザイン、類似品なども色々調べて、「やっぱりこれがほしい」と思ったら買うためにお金を貯めてるので、人によっては「無駄遣い」や「見栄っ張り」「ブランド好き」に見えたりするんだろうなと思います。
向田邦子さんは食器にもこだわりがありますが、「これがいい」で集めたものなんだろうなとエッセイを読んでいて感じました。
くらわんか椀の話も面白かったです。
時代が変わっても面白く読めるエッセイでした。