のりまき "成瀬は天下を取りにいく" 2026年4月26日

成瀬は天下を取りにいく
おもしろかった。成瀬は令和が求めた主人公であった。 正直最初は入り込めなかった。私自身、滋賀県とは馴染みが薄く、西武大津店なる場所が閉店になる話をされてもあまりにローカルネタすぎて「話題作の1話目がこの切り口?」と戸惑う。だが成瀬の行動を様々な人物の視点から見ていくうちに、狭いローカルな話だからこそよいと思えてくる。周囲に流されず自分の確かな価値観に従って行動できるような様が眩しい。成瀬以外の登場人物たちの方に共感しまくる。ただ、最後の章で人間らしい内面を描くことで成瀬が自分たちと同じ面も持つ人物であることがわかる。彼女のことをもっと知りたいし、この先を見守りたいと思えてくる。読者は全員島崎になる。
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