sim_swim_awesome
@sim_swim_awesome
2026年4月27日
読み終わった
BOOKOFFのセールのとき、ディグっていたら見つけた掘り出し物💡映画のナウシカは原作の一部分のみで、続きがあるとは知っていたけど、映画って序盤も序盤なんだね。(2巻まで?)
「戦場がいつも自分の国の外にあると思うのは間違いだ」
と言ったアスベルの言葉は、今の日本には痛烈に響くものがある。トルメキアの王や皇子たちのような愚かな指導者が民の命を奪い、憎しみを増やし、やぎて自国を滅ぼす様を、今体感しているのかもしれぬのだからな。
当初は剣を交えたナウシカとクシャナだったけれど、一見してタイプも考え方も真逆の2人が、利害関係から一時的に行動を共にする中で、互いを理解し影響し合っていく姿は胸にくるものがありました。
くっ…!『ナウシカ』って最高のシスターフッド作品だったんだ!!!
ナウシカは確かに風を読む特別な存在として描かれているけれど、人々を惹きつけているのはその特別な能力でも出自でもなく、相手の思いに揺らぎ、戸惑い、ひとつひとつの命の終わりに胸を痛めるからなんだろう。仕方ないと見捨てたりしない。命に差をつけない。
クシャナは敵対する勢力には容赦なく剣を振りかざすが、自軍の兵士は駒扱いしない。父や兄弟たちが兵士を犬死させているのとは対照的に、兵士の命が尽きることを悔やむし、重んじる。その命を"使う"覚悟と責任がある。だから兵士たちはクシャナに忠誠を尽くす。
負傷したクロトワを担いで船に走るシーンには惚れた!重い甲冑をつけた上に成人男性を肩に担いで走るんだもん!かっこよすぎ!!
最近読んだ本に、リーダーの資質のうちのひとつは「人間に興味があること」と書かれていたことを考えると、ナウシカもクシャナもタイプは違えど、リーダーの資質を持った人物だと思った。
日米の長はどう考えてもトルメキアの王と王子たちと同じタイプのリーダーだな!命を軽んじてる!滅!!!
おもしろそうだから"ナウシカでみるリーダー論"っていう本を誰か刊行してくれないかな?笑
風の民や王蟲だけでなく、クシャナでさえもナウシカに心を寄せるようになるのは何故か。純真な心を持っているからなのかな。ナウシカは巨神兵に無垢を意味する"オーマ"と名付けたが、それはあなたもだろうと思った。
人は分からないもの・得体の知れないものに恐怖心を抱きしばしば攻撃という対処法を選んでしまうけれど、ナウシカは"疑いを持って攻撃するのではなく、相手の心を聞く、その上で自分のスタンスも伝える"という姿勢を一貫して取っていたのが印象深き。その姿勢は風の谷にも受け継がれ、ナレ族と風の谷の民たちが共生していくという運命を引き寄せた。
ジブリ作品ではしばしば自然に対する畏敬の念を表す描写が出てくるが、ナウシカはその色が強い。地球の支配者と勘違いして、命を操作し、自然を破壊する人間への嫌悪。我々は滅びの道を突き進むのか。
今こそ観るべき作品。