
創
@hajime_8
2026年4月29日

大阪
岸政彦,
柴崎友香
読み終わった
生活の余白、別の時間や別の場所、別の生活のことを考えたり思い浮かべたり想像したりすることが日々磨耗していくなかにあってはできなくなっていく。
工事で使われた鉄がどこから来るのか、どこへ行くのか。そのことを私は今まで想像したことがなかった。この本を読んでいると著者の二人が歩いているところが浮かんできて、読み終わってからも残っている。同時に二人が書いたたくさんの人たちのことも残ってる。
「すべてここにある。もうどこにもない」
読んでから、近くにあった建物が壊されて新しい家が建ったこと、最近家を建てるための工事があちこちで起こってることとか、自分のこれまでの周りのことをぽつぽつ考えるようになった。
ゴッホの絵を見に行ったら、「宗教は変わっても農民の生活は何も変わらないということを」みたいな文章があった。手紙からの抜粋だった。この文とこの本で繰り返し語られてるこれまでの人の生活、今の人の生活の重なりが少し似ているような気がする。