
shiori
@shiori_417
2026年4月29日

読み終わった
能登にルーツをもつ、星場家の人々の人生を描いた物語。
『今夜、喫茶マチカネで』を読んだときも思ったけど、特別ではない人の、それでも特別な人生や記憶を描くのが本当に上手な作家さんだなぁと思う。
主人公と一緒に、本当に自分の家族の思い出話を傍で聞いている気分で読み進められた。
ちょこちょこジーパンが話に出てきて、同じ作者の『百年の藍』を思い出して嬉しくなった。
クリーニング屋さんで働く若者たちが作った野球チームの名前が「岡町ホワイトソックス」なのも、微笑ましくて可愛らしくてたまらん…
一番身近なはずの家族の過去や経験は、意外と知らないことが多い。いつでも聞けるという安心感からつい後回しになりがちだけど、人生いつ何が起きるか分からないから、大切な人の話は聞けるときにちゃんと聞いておこうと、ありきたりの感想かもしれないけどあらためて思った。
家族たちのエピソードが、物語のモチーフにもなっている星のように、南は和歌山から北は北海道に至るまで遠く離れて輝いていて、それらがつながって星座のように家族の歴史が浮かび上がる構成も素敵だった。
