
きらた
@kirata
2026年4月29日

心のなかの冷たい何か
若竹七海
読み終わった
たぶん再読
2部構成の作品
旅先で知り合い行動を共にした個性の強い性格の彼女、一ノ瀬妙子
連絡先は交換したが、旅から帰って以降連絡を取りはしなかった
なのに──
夜中、突然連絡を寄越した妙子はクリスマスイブを2人で過ごそうと持ち掛けてきた
約束をした形となった私だったが、友人からイブのパーティの話を聞くまでその約束を忘れていた
そして私は妙子に電話を掛けたのだが、電話口に出た女は妙子は自殺未遂をして入院したと言い電話を切った
「あれに、友人などいるはずがない」
切られた電話を呆然と眺めた私
しかし家に帰ると更に当惑する事が待っていた
郵便受けに入れられた分厚い封筒
差出人として書かれた名前は一ノ瀬妙子
中身はワープロで書かれた〈手記〉だった
──いったい彼女の周囲で何が起きていたのか?
手記を元に〈彼女に何が起きたのか〉を探るミステリ‥かな?
作者の仕込んだトリックにまんまと引っ掛かってアー!?となりましたが、これ以上内容には触れられない事を許して欲しい
バレに触れずに書く自信がないんだ‥ _:(´ཀ`」 ∠):
デビュー作の『ぼくのミステリな日常』が、今読み返しても“うわぁ、好きー!”って感じなのですが、その続編にあたる作品が『心のなかの冷たい何か』
“続編があったなんて聞いてないよ〜”と思い、なんとか入手出来たので読んでみましたが、部分部分で記憶を突かれるこの感覚‥再読の可能性!?
とか言いながら、見事に騙されてましたが、そこは覚えてなかったんだな、私←
あんまり好みには合わない話でしたので、本を手放す序に読んだ記憶も風化させたのかも知れません
昔読んでも覚えてない本って割とたっぷりありますよね?←アー‥
続編として読むと、雰囲気が変わり過ぎて“思ってたのと違う”となり、印象が悪くなってしまった作品なのではないかと思います(多分過去の私がソレ)
前作『ぼくのミステリな日常』で所々覗かせていたほんのりとしたユーモアは本作からは消え去り、タイトルの通りに(?)シンとした冷たさが纏わりついている感覚
葉村晶シリーズの卵的な雰囲気を感じられる作品だと思いました(葉村晶シリーズはあまり知らないけど/苦手なので)
んー‥私が幾つか読んだ葉村晶シリーズ作品よりも本作の方が怜悧と言うか、血の通ってない雰囲気を感じました
わがままと言うか身勝手と言うか
ちょっと詳しく書こうとするとネタバレに触れそうなのでアレですが、陰鬱な気持ちになりました
救いなんてなかった
そう言うのを狙った作品だと思うので、作者の意図通りで「お見事!!」なのですが
私はシリーズ作の続編として、報われる若竹七海(作者ではなく作品の主人公)を読めるんじゃないかと期待していたんですよね
なので、裏切られた‥って感じでした(ノд・。)
特に前作を読んでいなくとも問題はないと思うので、単発の話として読んでも大丈夫だと思います
葉村晶シリーズが好きなら良いのかな?
イヤミスとはまた違うのですが、割り切れない嫌な感情を押し付けられて陰鬱な読後感を抱く内容だと思いました
あ、あと!
時代が時代なので、あっちでもこっちでも喫煙表現出まくってます
バブリーな時代の残滓も感じます
そこら辺が苦手な方はご注意下さい

