村雨菊 "宗教としてのショーペンハウア..." 2026年5月2日

宗教としてのショーペンハウアー哲学―無神論の中のキリスト教―
無神論的、仏教的といった従来のショーペンハウアー像を克服するために、最新の資料から古い文献までとにかく膨大な参考文献に当たっていて、圧巻。 所与の経験(自己意識)から、あくまでも分析的に「意志それ自体」へと上昇していくといった最近の学術的ショーペンハウアー解釈を維持しつつも、多くの読者に分かりやすく伝えるための比喩的表現として、「根源的なものから派生的なものへ」といった下降的な世界の描出法が採用されていることにも光を当てていく。 そうすることで、本来の彩り豊かなショーペンハウアー像が復活して、研究者と一般の読者との橋渡しにもなるといった著者の目論みが胸熱でした。
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