
村雨菊
@carameltomato
哲学科出身。子供への読み聞かせをきっかけに児童文学にはまっています。源実朝が好きなので、和歌や詩にも挑戦中。歴史小説も読みます。お勧めされたものは、とりあえず読む!
- 2026年8月23日
spring恩田陸読み終わった恩田陸が書くバレエ寄宿学校・バレエ団の物語だなんて!と大きな期待を持って読み出した。実際に貪るように一気読み。 各章ごとに異なる語り手が主人公との様々なエピソードをあれこれ回想するというスタイルだからか、少し散漫な印象があり、段々と物語が持つ求心力が弱くなっていくように感じたのが残念。(個人的に純君がピークで、もっと純君の話を読みたかった!姉妹編に期待) とはいえ「この世のカタチ」を求める主人公がどこにいきつくのか、様々な視点から多角的に語られる構成、膨大なバレエをめぐる知識は圧巻。心を落ち着けて、もう一度ゆっくり読んでみたい。 - 2026年8月21日
怪盗クイーンはサーカスがお好きはやみねかおる,K2商会読み終わった息子が私の積読にこっそり紛れ込ませていて、微笑ましかったので読んだ。 怪盗、サーカスと派手なモチーフに溢れているのだけど、物語の端々に子どもたちへメッセージがていねいに込められていて、元小学校の先生らしい作品だった。 - 2026年8月21日
ロシア語だけの青春黒田龍之助読み終わったタイトルと挿絵に惹かれて購入。四ツ谷の大学に身を置いていたこともある人だったようで、なんとなく自分の学生時代を思い出して懐かしく読んだ。 語学への愛と情熱が、かなり好感。何かに夢中になった人の熱のある話は、ジャンルを超えて魅力的。 - 2026年8月18日
すきまのおともだちたちこみねゆら,江國香織読み終わった江國香織さんを久しぶりに読んだ。大人になってからは初めてと言っても良いかもしれない。 カラーの挿絵が繊細で可愛らしくてすごく素敵。 心のすきまに、永遠に変わらない、瑞々しい子どもの感性を持ち続け、 時々そのすきまに滑り落ちては帰ってくる。物語の中でと、江國香織さんの作品を読むという体験とで、二重に味わうことができた気がする。 - 2026年8月17日
スピノザジル・ドゥルーズ,鈴木雅大読み終わった短期間に沢山の本を読むことに少し疲れて、8月はこちらをゆっくり読んだ。 スピノザは、 自由意志や人格を持った神を徹底的に否定しながらも、全ては神であったり、 主体的な、実体的な個体は否定しながらも、 あらゆる個別的なものを完璧なものであると肯定したり、このバランスがすごーく魅力的。 - 2026年7月31日
秋萩の散る澤田瞳子読み終わったこの秋、京都の唐菓子を取り寄せる予定があり、確か遣唐使の小説があったなあと読んでみた。 季節の描写が美しく、人々の想いは時代を超えてスッと心に入ってくる。 唐菓子はでてこなかった。 - 2026年7月29日
- 2026年7月27日
- 2026年7月23日
神の守り人(帰還編)上橋菜穂子,二木真希子読み終わったやっと過去から解き放たれたはずのバルサが、なぜ今の幸せな生活を捨ててしまったのか?それを利他的な行為としてただ賞賛するのではなく「自分の人生を、どうやってきずきあげていけばいいかわからない、赤ん坊」と表現しているところが良かった。 その上で、アスラとの出会いはバルサにとって大切な出来事だったんだと思える結末がすごい。 バルサがアスラに語りかける言葉は、自分自身にも投げかけられているのだね。 後書きにあったように「バルサやチャグムたちが、生きて行く道を」時間をかけて、一緒に歩いていけるこのシリーズは本当に素晴らしい。 - 2026年7月20日
ねじまき鳥クロニクル 第1部村上春樹読み終わった娘の友だちの作家のお父さんの勧めで、今まで手を出してこなかった村上春樹をついに読み出した。ミクロの視点で細々と描く癖?みたいなものが強くて、驚き。これは、癖が強いなあ。まだ第一部だけど、これらの各章をまとめる大きな流れが見えてきた時に、感動するのだろうか。 ギャグみたいなところもあって、吹き出してしまうシーンもあったし、しんどすぎて目を逸らしたくなるシーンもあった。 - 2026年7月15日
「待つ」ということ鷲田清一読み終わった「特定の何か」を待つことをやめたその先の、目的語を欠いたまま発動する〈待つ〉が、いかにして可能になるのかということを、 様々な角度から、あの手この手で、執拗に問うていく。 強制収容所や離別、認知症とそのケアなど、「自分の思い通りにならない」過酷な状況を鑑みながら、 〈待つ〉を深掘りしていくうちに、もはや祈りと共にある「信仰」と壁一枚隔てた境地、人間の意識を可能する基礎的な位相にまで辿り着いてしまう。 時間を問うことは、人間の意識そのものを問うことになるのだな。 抽象的なんだけど、すごく具体的で、すごく読み応えがあった。 - 2026年7月8日
神の守り人(上(来訪編))上橋菜穂子,二木真希子読み終わった自分を見つめ直すきっかけとなる事件があり(『精霊の守り人』)、過去にケリをつけて(『闇の守り人』)、今自分が大切なものを再認識した(『夢の守り人』)バルサが、さて次はどうするの?となった時、 彼女がすることは、 タンダと穏やかに暮らすのではなくて、 恩人がしてくれたのと同じように、自分の全てを捨てる覚悟で他人を助けることだったという流れがすごい。 - 2026年7月5日
- 2026年7月3日
日日是好日森下典子読み終わった日常におけるお茶の癒しの本かな?と思ったら、ストレートに茶道の話で面食らったのだけど、 読み進めて行くうちに、私はこういう本が読みたかったのだ!と噛み締めるように読んだ。 茶道が教えてくれる「今を一心に味わうということ」。短い、限られた人生を生きる私たちが、充足をした時間を生きるための答えのひとつがそこにあった。 - 2026年7月2日
スイート・ホーム原田マハ読み終わったママ友さんからお借りして読んだ。性格の良い人たちが、どんどんカップル成立していく・・・。と、捻くれた感想を抱きそうになったのだけど、よく読んでみると、登場人物には家族を喪失した人が多かったり、勇気を出して、一歩踏み出して、自ら家庭を作り出していこうとする人たちの姿を描いているのだなと気がついた。 そう思うと、「〈家族〉という共同体自体が、いつかは消えてしまう夢そのものなのだ」という瀧晴巳さんの解説が沁みる。 - 2026年7月1日
心にとって時間とは何か青山拓央読み終わった川上未映子さんがxで絶賛していたので、読んでみたけど、自分にはビックリするほど合わなかった。 すごく凝ったSF的な設定や科学実験から、哲学的な面白さを見出す力が私には足りない。理解する力も足りない。 - 2026年6月26日
暇と退屈の倫理学増補新版國分功一郎読み終わった「一息に通読されることを目指して書かれ」たとあり、読みやすさ、間口を広げることに重きを置かれた文章であるようだった。 なぜこの本を手に取ったのか?と考えると、 『モモ』を読んで以来、「いかにして充足した時間を過ごすことができるか」といったことが、個人的に大切なテーマになっているということに気がつくことができた。 - 2026年6月23日
蛇行する川のほとり恩田陸読み終わったかつて読んだ若い頃すごく好きだった作品。今でもすごく面白く読めたことに驚く。 作中にでてくる劇もそうだったけど、この作品自体が芥川龍之介『藪の中』を下敷きにしている構造が面白い。こちらは美男美女ばかりでてくる耽美的『藪の中』。藪はハルジョオン。 - 2026年6月19日
椿の海の記石牟礼道子読み終わった4歳のみっちんの視点を通して描かれる世界は壮大で、深淵で、残酷で悲しいのだけど美しくて、凄まじかった。 教科書で名前しか聞いたことがなかった水俣という地には、豊穣なる自然、神々、人々の暮らしや命、喜びや悲しみがあったのだという当然のことが、鬼気迫る仕方で伝わってくる。 - 2026年6月17日
熊の敷石堀江敏幸かつて読んだ
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