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村雨菊
村雨菊
@carameltomato
哲学科出身。子供への読み聞かせをきっかけに児童文学にはまっています。源実朝が好きなので、和歌や詩にも挑戦中。歴史小説も読みます。お勧めされたものは、とりあえず読む!
  • 2026年7月8日
    神の守り人(上(来訪編))
    神の守り人(上(来訪編))
    自分を見つめ直すきっかけとなる事件があり(『精霊の守り人』)、過去にケリをつけて(『闇の守り人』)、今自分が大切なものを再認識した(『夢の守り人』)バルサが、さて次はどうするの?となった時、 彼女がすることは、 タンダと穏やかに暮らすのではなくて、 恩人がしてくれたのと同じように、自分の全てを捨てる覚悟で他人を助けることだったという流れがすごい。
  • 2026年7月5日
    走ることについて語るときに僕の語ること
    村上春樹さんの作品は、読んだことがなかったのだけど、お借りしたこちらを読んでみたらイメージがガラリと変わった。素直で、冷静で、ちょっとのユーモアがあって、どこまでも自分をじーっと見つめている。 走ることについて語っているはずが、小説執筆について、老いについて、人間の生について、村上春樹自身についてが語られていく。 人は、自分が真剣に取り組んでいるものについて、誠実に語ろうとすると、結局はその人自身について語ってしまうものなんだな。 まさにタイトル通りだと思った。
  • 2026年7月3日
    日日是好日
    日日是好日
    日常におけるお茶の癒しの本かな?と思ったら、ストレートに茶道の話で面食らったのだけど、 読み進めて行くうちに、私はこういう本が読みたかったのだ!と噛み締めるように読んだ。 茶道が教えてくれる「今を一心に味わうということ」。短い、限られた人生を生きる私たちが、充足をした時間を生きるための答えのひとつがそこにあった。
  • 2026年7月2日
    スイート・ホーム
    ママ友さんからお借りして読んだ。性格の良い人たちが、どんどんカップル成立していく・・・。と、捻くれた感想を抱きそうになったのだけど、よく読んでみると、登場人物には家族を喪失した人が多かったり、勇気を出して、一歩踏み出して、自ら家庭を作り出していこうとする人たちの姿を描いているのだなと気がついた。 そう思うと、「〈家族〉という共同体自体が、いつかは消えてしまう夢そのものなのだ」という瀧晴巳さんの解説が沁みる。
  • 2026年7月1日
    心にとって時間とは何か
    川上未映子さんがxで絶賛していたので、読んでみたけど、自分にはビックリするほど合わなかった。 すごく凝ったSF的な設定や科学実験から、哲学的な面白さを見出す力が私には足りない。理解する力も足りない。
  • 2026年6月26日
    暇と退屈の倫理学増補新版
    「一息に通読されることを目指して書かれ」たとあり、読みやすさ、間口を広げることに重きを置かれた文章であるようだった。 なぜこの本を手に取ったのか?と考えると、 『モモ』を読んで以来、「いかにして充足した時間を過ごすことができるか」といったことが、個人的に大切なテーマになっているということに気がつくことができた。
  • 2026年6月23日
    蛇行する川のほとり
    若い頃すごく好きだった作品。今でもすごく面白く読めたことに驚く。 作中にでてくる劇もそうだったけど、この作品自体が芥川龍之介『藪の中』を下敷きにしている構造が面白い。こちらは美男美女ばかりでてくる耽美的『藪の中』。藪はハルジョオン。
  • 2026年6月19日
    椿の海の記
    椿の海の記
    4歳のみっちんの視点を通して描かれる世界は壮大で、深淵で、残酷で悲しいのだけど美しくて、凄まじかった。 教科書で名前しか聞いたことがなかった水俣という地には、豊穣なる自然、神々、人々の暮らしや命、喜びや悲しみがあったのだという当然のことが、鬼気迫る仕方で伝わってくる。
  • 2026年6月17日
    熊の敷石
    熊の敷石
  • 2026年6月14日
    旅をする木 (文春文庫)
    いつか死を迎える私たちの生とはいかなるものであるのか。時間とは?世界とは?といった哲学的とも言える、私たちの根源的な問いが、アラスカの大自然や、そこで暮らす人々との時間を通じて、深く考察されている。 親しい人に語りかけるような、あたたかくて、まっすぐな語り口がとても良かった。
  • 2026年6月12日
    悲しみの秘義
    悲しみの秘義
    「語りえない出来事」、「内なる詩人」、「魂に語りかける無形の言葉」と様々に表現されている「見えないけれど切実に大切な何か」を感じるヒントが「悲しみの秘義」として、語られる。大切な人を失って初めて見える世界があるのだろうと、薄々感じつつも、その時が来るのを恐れている。
  • 2026年6月11日
    錦繍
    錦繍
    読み始めた瞬間から、グングンと引き込まれていくように読んだ。流れるような美しい文書の巧みさに圧倒された。 恋愛小説の金字塔だなんて紹介されていたから、少し警戒してしまったのだけど、人が生きるということを描いた再生の物語のように感じた。 (ただ、どうしてもこれは、男が書いた物語だなという感想を拭うことができなかった。)
  • 2026年6月9日
    いつかたこぶねになる日
    詩は私にとってまだ難しく、いわんや漢詩をやなので、こんなふうに漢詩の味わい方をそっと教えてくれる本はとってもありがたい。 夏目漱石の『草枕』を読んで、漢詩に惹かれたので、こちらを読んでみたら、まさにその夏目漱石『草枕』がたくさんでてくるではないか!興味の赴くままに、次に読む本を選んでいるのだけど、自分なりに辿ってきた透明の糸が、確かなものに思える瞬間だった。
  • 2026年6月8日
    恐怖とSF
    恐怖とSF
    最初は、変わったジャンルのアンソロジーだな?と思ったのだけど、一つ一つの作品を読むうちに、恐怖とSFという二つのジャンルがすごく相性が良いことに納得がいった。歴史的にもこの二つは、切っても切れない関係の中で発展してきたという最後の解説も面白い。普段はホラーは読まないのだけど、面白かった!
  • 2026年5月31日
    グリーン・ノウの子どもたち
    グリーン・ノウの子どもたち
    梨木香歩さんのエッセイに、この小説のタイトルや著者がでてきたので、読んでみた。 あちらの世界とこちらの世界が、ごく自然に交わる世界観がすごく魅力的で、梨木香歩さんの作品に通ずるものがあるように感じた。 美しいこの「今」という瞬間には、現在だけではなく過去も(そしてもしかしたら未来も)全て溶け込んでいるんだという、神の視点のような世界観を、物語として紡ぐことができる文学って素晴らしいなと感動した。
  • 2026年5月27日
    夢のつづき
    夢のつづき
    美容室の本好きなお姉さんのお勧めで読んだ。 詩人と聞いてイメージしていたより業界人の香りが強かったけど、 スペイン、カタルーニャにある小さな美しい村や、イビザ島に心を飛ばして、かつてその地に暮らしていた人々の気配や、作者の思い出に触れる時間は癒しだった。 円覚寺の境内で読んで、スペインとは全然違うけど、歴史や文化のあるこの地での生活を大切にしたいなと思えた。
    夢のつづき
  • 2026年5月25日
    オリエント急行殺人事件
    オリエント急行殺人事件
    第二部の証言までは、堅牢な建築の中で迷い込んでいるような、スッキリしない、堅苦しい気持ちだったのだけど、第三部でポアロの推理が始まると、あっという間に引き込まれてしまう。謎が解けて、物語が見えてくる爽快感、盛り上がりがすごい。 映画を観たことがあったのだけど、小説の方が、ポアロと共に、一つの劇を観覧していたんだなという印象が強いのが面白い。
  • 2026年5月20日
    春になったら莓を摘みに
    異国の地で異邦人として、ルーツや信仰が違う人たちと、静かに、誠実に向き合っていくことで、この世界で他者と共に生きるということを真剣に問い続ける著者の姿が胸を打つ。 大好きな須賀敦子さんを思い出して、梨木香歩さんに強く惹かれる自分に納得が言った。
  • 2026年5月18日
    キッチン常夜灯
    登場人物たちの設定、台詞やストーリーの展開がやや都合良すぎるように感じてしまい、苦手なタイプの小説だったのだけど、読んでいてめちゃくちゃお腹がグーグーなったこと、ビストロに行きたくなったことは白状したい。
  • 2026年5月16日
    BUTTER
    BUTTER
    犯罪や女性の生きづらさがテーマかと思っていたけど、「自分も大切にしながら、いかに他者と共に生きていくか」という普遍的な問いが本質であるように感じた。 それを「自分に何を食べさせるのか、他者に食事を作ることとは」といった食に絡めて展開しているのが面白い。
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