
ジクロロ
@jirowcrew
2026年5月2日
空間〈機能から様相へ〉
原広司
買った
読んでる
建物を設計する場合、きっと誰でも表現者なら同じなのだろう、画き続けるスケッチは、今度こそ終らないのかもしれないという不安におちいる。しかし、必ずいつかは終結をみる。この終るときに、なんらかの言葉が残る。その言葉をより的確な言葉に置き替えようとする意志が、次のスケッチへと私を向わせる。所詮、設計は、言葉と空間の鬼ごっこなのだ。だから、見出した言葉には愛着がある。
(p.3 序)
「言葉と空間の鬼ごっこ」
その鬼ごっこが繰り広げられる空間の豊かさを思う。
「見出した言葉」とは、自分という「鬼」のはたらきによる手柄。ゆえにこの「愛着」のうちには何かしらの暴力が含まれている。
建物ではなく言葉の側に「残る」を付す著者に意外性を感じる。
京都駅、その界隈は今日も国際色に染まっているだろう。
構想した通りに、世界は動かない。しかし、構想しない限り世界は動かないのも確かであろう。巧妙な構想だけが、現実の諸制約のなかで、フィクションと現実との融合に成功する。
(p.15 序)
京都駅は、今日もフィクションと現実の融合するプラットフォームである。