
本読む珍獣 おかぴ
@okapi
2026年5月2日

BUTTER
Audible Studios,
松井暁波,
柚木麻子
audible
※批判的な感想※
バイトの子だけが良心……。
ごはんの描写がおいしそうで、全然メインじゃないのに作中に出てきたバターワッフルが頭にこびりついて離れない笑
彼女たちは地獄にいるのかこの世の中が地獄なのかわからないけど、ルッキズムだとかフェミニズムだとかそういう枠を取り払っても、社会の目を無視してグレーゾーンのなかから自分が一番心地のいいものを選んでいけるのがいいと改めて思った。
ベースにしている事件があるからなのか、この小説からは男性を下に見る価値観がじわっとにじみ出ているように感じる。
男性は女がいないと食事も性処理も支配欲もなにも満たすことのできない愚かしい存在だと叫んでいるようにも感じる。でも、女性が役割を放棄して羽ばたいたら、そういう視点に至るものかもしれないなとも。
あらゆる競争から降りて、自分のためだけに生きている独身女には何も刺さらなかったばかりか、主人公の親友においては嫌悪感しかないくらい、登場人物に感情移入できなかった。長くて何回も、聞くのやめようかと思った。笑
人に頼ることはそんなに難しくないと主人公は考えるが、全然そんなことはない。むずかしい。それができなくて苦しんでいる人がたくさんいることを、この主人公は知らないんだと思った。
なんとなく、主要な登場人物のポジショントークで構成されたお話のような気がして、ちょっと不快だった。
なぜ、この作品が世界的な評価を得ているのか、私には全く理解ができなかった。
男に仕事に家庭にと、すべての役割を引き受けて自分で首を絞めている女性が世界中にいて、これと同じような地獄が世界中にあるのだろう。(捨てればいいのに)
