
さえ
@sae202508
2026年5月3日
タルト・タタンの夢
近藤史恵
読み終わった
図書館で借りた
シリーズで出ている三作品全て読んでしまった。
ビストロ・パ・マルという商店街にある小さなビストロ。シェフ、スーシェフ、ソムリエ、ギャルソンの四名でやっている小さなビストロで、お客様にまつわるちょっとした謎をシェフが謎解きをしていくお話。
ヴァンショーをあなたに、とマカロンはマカロン、の続編がありますが、基本はギャルソンの高築くんが一人称で語る形式。過去のお話や、お客様が主人公となって語る話もありますが、メインは高築くん。
お仕事ミステリですが、事件が起きるわけではなくて、「五年前にこんな事があって…それきりになってしまった。でもあれは、どういう事だったのか、今でも気になっている」というようなお話をお客様にされて、背景を少し訊くとシェフが「それなら、もしかして…」と謎解きがされる。
全体的に悪い結果になる事はほとんどなく、あぁ、そういう事だったのかとほっとして笑顔になったり、ほろりとさせられたり。
その中のお料理がまた美味しそう。食べた事も見た事さえ無い料理がほとんどなのに、細かく言わなくても何となく想像できる、さすが近藤さんだな、という描写に食べてみたくなってしまう。
フランス料理はレストランに行った事さえないのに、こんなビストロなら一度くらい…と思ってしまいます。
日常の小さな謎、放っておいても良いけど、ふとした時にあれは何だったんだろうと思い出してしまう謎。そんな引っ掛かりをするりと解いて、美味しい食事で彩ってくれる。
素敵な話ばかりでした。
続きが出るなら楽しみ。
そして、続いているというのを聞いてわくわくしてます。
まぁ、図書館で借りてばかりの人間が言うのもナンですが。

