

さえ
@sae202508
基本的にホラー大好き!だけど、ミステリやグルメの小説も好きなので、図書館で色々借りてます。好きに買ってたら金銭的にも家の中的にも逼迫するので…。
- 2026年8月24日
皆殺しの家山田彩人読み終わった図書館で借りた短編が繋がって大きく主題があるタイプのお話で、警察官の主人公亜季が、兄の友人で殺人罪で指名手配されている久能という男性を家に匿い、事件の謎解きをしていく、という変わったアプローチで。 それは面白そう、と思ったのですが、読んでみたら亜季の二卵性の双子の妹羽瑠も謎解きに参加。3人で話し合う…のですが、この妹の羽瑠がまた最高に嫌いなタイプ笑 最初のうちは亜季より私の方が羽瑠にイラついてんじゃないか、って勢いで。 もーイラついてイラついて読むのが嫌になる程で中々進まなかった…。 きっと女性陣なら分かってくれる…この嫌悪感。 何かにつけて遠慮してしまうタイプの亜季の正反対、愛嬌あって、わがままで強引で自分したい事なら多少自分も被害受けても突き通して恬として恥じる事無い。 人によってはうだうだの亜季の方が嫌って人もいるだろうけど、私は羽瑠みたいなのホント嫌いで…手間取りました。 話自体は謎な状況で見つかった遺体の真実を探る。不可能殺人と思われる物の推理をしていく。 その中で、指名手配された久能は本当に犯人なのか?誰かを庇ってるのか?を本人が語らないのを探っていく。 最後の久能に関することは割と、でしょうね、という感じでしたが、3人の謎解きで明かされる素っ頓狂な事件の真実はわりと面白かった。 - 2026年8月5日
怖ガラセ屋サン澤村伊智読み終わった図書館で借りた澤村さんの作品ですが、珍しく化け物に襲われる系では無かったです笑 人怖っぽいけど、人では無い。 怖がらせ屋さんが怖がらせにやってくる話。 各話単独の読み切り話で6話、まとめに1話入って全7話。 個人的にはかなり好きです。 ザ怪談と言う感じで。 喜んでやっていたわけではないけど、いじめに加担していた主人公、いじめられていた子の自殺で窮地に陥るかと思ったけどそうでも無かった…けど、そこから毎日いつバレるかという恐怖を怖がらせ屋さんが煽って来る。 母が霊感商法にハマってしまった中学生、引き返して欲しくて怖がらせ屋さんに頼ってしまった。 怪談ライブで話を聞いていた男、割と冷めた感じでいたのに、観客参加から急に状況が一転してしまう。 一端ですが、こんな感じのリアルな実話怪談ぽいのにどんどんヤバい方へ流れてしまう話ばかりで、この人、化け物なしでもめっちゃ怖い話書くやん…と底知れなさを感じました。 - 2026年7月31日
マガツキ神永学読み終わった図書館で借りた昔、心霊探偵八雲に友達がドハマりして勧められて読んだなぁと思った神永作品。久々に読んだ。 「それ」と呼ばれる都市伝説の怖い話。 名前を出すだけで呪われるから、それ、としか呼べない。「あなたは選ばれました」とだけメールが送られて来る。その後送られた人は行方不明になってしまう。 幽霊話から、謎の殺人事件、ネットで騒がれる噂話からその裏にいるそれ、に攫われていく女性達。 中心の主人公が1枚1枚めくっていくようにそれに迫っていくし、ダラダラした流れが無いのですらすら読めてしまいます。 中々のグロ描写はあるものの、軽く読みやすい話でした。 - 2026年7月20日
萩を揺らす雨吉永南央読み終わった図書館で借りたシリーズで12冊完結。全て読んでしまいました…。 群馬辺りの小さな田舎町紅雲町で、和食器とコーヒーを販売する小蔵屋のオーナー草(そう)はみんなにお草さんと呼ばれて中々の繁盛店。コーヒーは試飲が出来て、買っても買わなくてもサービスで出てくる。 お草さんは70過ぎだけど、60前後から実家で町の雑貨屋だった小蔵屋を食器とコーヒーの店に一新! センスの光るお店の描写に、行ってみたい!と何度も思いました。 お店のお客さんから聞いたちょっとした話が気になってガンガン行動していく内に思いがけない裏に直面したり、お友達や、お店の従業員久美ちゃんとの楽しい毎日を挟みながら繰り返される日々。 優しいのんびりしたおばあちゃんの日々かと思いきや、跳ねっ返りで言う事はビシっ!と言うお草さんが、見ているこっちがハラハラするような動きをする。そのくせばあちゃんだから走って逃げたり、なアクションは出来ないのでなんだかやっぱりのんびり笑 きちんとした自分の範囲を守る生き方のお草さんの日々は最後までお草さんで、読み終わってもまだ読みたい気分になります。 止まらない勢いで読んでしまいました。 もう若く無いしな、と考えがちな人に読んで欲しい。お草さんの、どうせ死ぬならやりたい事全部やる精神は好きです。 - 2026年7月20日
鬼談百景 (幽BOOKS)小野不由美読み終わった図書館で借りた前にも読んだ、けど、また読みたくて借りての再読。 ショートのみで一冊構成されてるので、読みやすく、ちゃんと怖い。 全ての話が1ページから長くても4ページくらい。 Aさんが高校生の頃…みたいに人から聞いた話、のテイストで延々とただひたすら怪談笑 最高です。 しかも全てが小野不由美クオリティ。 73もの話がただひたすらに連なっている。 新耳袋みたいな感じですが、それが小野不由美クオリティ! 夜に読んでると後ろが怖くなる事も…。 怪談好きな人でまだ読んでいないなら是非読んで欲しい一冊です。 - 2026年7月19日
パリ症候群 愛と殺人のレシピ岸田るり子読み終わった図書館で借りた見た事…あるような…と思いながら借りた笑 やっぱり以前読んでた気がするけど、まるで覚えてなかったので、再読笑 5話オムニバス形式で、前話のモブが次回の主役的なのもありますが、砂の住人という話以外は独立してるので全体を通しての話では無いです。 パリを舞台に、様々な男女の事件。 自殺した従姉妹の後始末に訪れたパリで、華やかに生きていた美人の従姉妹に何があったのかを少しだけ探る話、結婚してパリ在住の姉の所に長期滞在して東京で疲れた心を癒そうとしたら謎の強盗殺人に出会してしまった話、フランス人とのハーフの彼との結婚前に彼の祖父の所に挨拶がてら滞在した際に遭遇した殺人に数年後思わぬ真実を知る話、青い絹の人形に秘められた謎の死を遂げた母を思う娘の話。 日本人がパリで出会う、文化の違い、感覚の違い、その中で起きる事件。 特に最後の青い絹の人形の話はスカッとするし、面白かった。 - 2026年5月31日
古本食堂原田ひ香読み終わった図書館で借りた前々から気になっていた。古本屋大好き。 そして、大好きな神保町のお話でした。 主人公は両親の介護も終わり、長兄も世を去った後に大好きな次兄までが急死してしまった珊瑚。 ずっと北海道で暮らしていたが、次兄が遺した古本屋をどうしようかと生まれて初めて東京暮らしを決めた。 処分するつもりで鷹島古書店に赴き、店だけでなく自宅にしていた借家まで大量の本が山積みになっていたため、全て捌けたら閉めて、しかるべき処分を…と考えていたが、兄は本屋が入るビルごと持っていた。一等地の古いビル。 上には出版社、両隣のカフェと古本屋、関わる人は皆良い人達ばかりで、ずっとここに居るつもりは無くても楽しく過ごして、更に長兄の孫の美希喜ちゃんがアルバイトまで始めて、全て売り切るまでと考えながらもたくさんの次兄の友人達に囲まれて大好きな本にまつわる日々を忙しく過ごしていく。 のんびりとした珊瑚さんと、ちゃきちゃきな美希喜ちゃんの仲良くお店をやっていこうとする中で、神保町グルメも読めて、あぁこの店ちょっと気になってた…っていうお店も出て来て、ほっこりしながら読めました。 まだまだ続くので、これは続きが読みたいです。 若い店主の新しい挑戦では無くて、もう人生後半戦な珊瑚さんが、自分に出来ること出来ないことを考えながらやっていく姿は自分も来年50と考えると共感が持てます。 少しづつ、周りに後押しされながら進んでいく珊瑚さんの今後は見てみたいです。 - 2026年5月29日
江の島ねこもり食堂名取佐和子読み終わった図書館で借りた海が苦手な私ですが、何故か江ノ島は大好きなんです。生の海産物が食べられないけど、生しらす丼は食べられるようになったくらい笑 江ノ島で猫に囲まれた食堂ののんびりしたお話かな、と思っていたのですが…。 しょっぱなから大波乱。 2002年、まだ学生の麻布ちゃんが主人公の話からスタート、人見知りで、猫が好きで、ねこもりと呼ばれる家の仕事、江ノ島のたくさんの野良猫達に餌をやり、安全を見守るという仕事を続けながら家業の旅館兼食堂の半分亭を続けていく人生を送ると決めていたのに、全てがひっくり返る出来事があり、島をでる事に…。 全5話で麻布からはじまり、ひいばあちゃん、おばあちゃん、母の代々女に継がれて来た半分亭の歴史、彼女たちが幼い頃、若い頃に何があってここまで来たのかが絵合わせのように少しづつはまっていきます。 それぞれの歴史的な背景、置き屋の新造と仲良くなったり、戦前戦後の時代背景の中でも江ノ島は静かにねこもりと共に過ぎていく。 赤ん坊だった土産物屋の子がおばさんになり、おばあさんになり、亡くなるまで半分亭に関わっていたり。 田舎なわけでもなく、都会でも無く、離島でも無いのに橋を渡って島である小さな集落の中での彼女たちの歴史。 最後に麻布が下した決断で、物語は新たなステージに進む。 続きがあっても良いような、今後の麻布の人生を祝って終わりたいような。 人1人が生きていく中では、大事件が起きてなくても岐路に立たされることはある。物語的な決断では無く、やっぱり家族のため家のためと割り切って飲み込んでねこもりを、半分亭を守っていく女達の人生の記録。 のほほん話と思っていたのですが、ギャップに驚いた。この間観た映画「落下音」に似た雰囲気。 あちらはホラーですが、ホラーだけでない女の物語だったので、この本好きな人には観てほしい。 - 2026年5月24日
告知事項あり。児玉和俊読み終わった図書館で借りた事故物件の話しは大好きなので、思わず借りて読んでからカチモードの児玉さんだ、と気付いた。 YouTubeでたまにお見かけしてます。 心霊系とは違うので、お話を聞いてたのですが、事故物件をあくまで化学的に調査して、本当に何かあるのかないのかを徹底検証するのを不動産会社の立場で、仕事としてやる、というのは面白いなと思ってました。 この本では過去に出会った事故物件、元々の不動産会社に勤めていた時に一社員として出会った中で、こういうのがあった、と冷静に羅列されているけど、割ととんでもない話がてんこ盛りで凄いです。 怪談話では無くて、こういう事が起きる、とまるで日記のように静かに書いてあるのがまた衝撃的。 その中で、カチモードを立ち上げようと思った経緯も書いてあって、なるほどねーと納得しました。 不動産会社社員が考える事故物件対策。 面白がってるわけでも興味があって深掘りしてる訳でもなく、事故物件の価値を取り戻す為、大家さんの今後の為の活動。 幽霊が出るも困るし、居ると具合悪くなるなんて困る。お金を払って住んでる家で寛げないなんてダメだ、そんな家になってしまって困ってる大家さんや、買い取ってしまってから焦げ付いて困ってる不動産屋さんの為にやる事。 …こういう家って外国人とか住んでも出るのかな。格安で貸したらどんな化学変化起きるのか見てみたいとか考えてた一般人です。 これはとても面白かったです。ぐいぐい読んでしまってあっという間に終わってしまった。 - 2026年5月23日
マーダーハウス五十嵐貴久読み終わった図書館で借りた鎌倉の大学入学に伴ってシェアハウスに入居した理佐。1人っ子で地方から出て来てシェアハウスに不安はあったものの、楽しみも大きく期待膨らむ中、シェアハウスの住人7人皆優しくて、歳も近い人も多く、家族でも友達でも無い、他人でも無い不思議な関係に戸惑いながらも楽しい新生活をスタートさせたが、事故で1人亡くなったのを皮切りに次第に退去者が出たりして人が消えていく。 また新しい人が来るのか、どんな人なのかと複雑な感情を抱いていくが…。 タイトルがタイトルなので、事故に見せかけた殺人なんだろうと思い当たる。まぁそこまでは良いんだけど。 これよりネタバレあるので、嫌な人はここまでで。 ハッピーエンドではないです。 それを於いても、モヤっと感が残る。殺人方法が杜撰過ぎる。必ず誰かしらが気付くだろう、そして今回犯人逃げ切りだけど、これは近いうちに捕まるだろう。なのに、そこは書かない。 もっと完璧にやってくれたら、まぁ…だけど、何というか…雑。 全体的に長いのに中身が無い感じ。 プロットありきで、そこに話を当てはめていったなーって思えてしまって、素敵な表紙なのでジャケ買いしたら悔しいかも。 - 2026年5月9日
サラと魔女とハーブの庭七月隆文読み終わった図書館で借りた中学生になって、子供でも大人でも無い年齢に差し掛かった主人公は同級生達が急に男の子の話しやコスメ、洋服、オシャレに目覚め、イジメまで起こり始めた自分の世界に戸惑って不登校になってしまった。自分がイジメられたわけでも無いのに、その世界が怖くなってしまった。 両親は彼女を責めず、母方のおばぁちゃんの元に預けられる事になった。 田舎の山の中でハーブショップを営むおばあちゃんの元へ来たのは5歳の頃以来、嫌では無いけど戸惑う彼女には、イマジナリーフレンドのサラが一緒に居てくれる。 ひみつの友達のサラと主人公のユカ。 大人になったらサラは消えてしまうと分かってるから、子供のままでいたいユカ。 でも、本人も意識せず、やはり大人へ向かっていくユカの揺れ動く心が柔らかく、暖かく書かれています。 私も前にハーバルセラピストを取ったくらいハーブやスパイスが好きなので、久々に一般的とは言い難いハーブの名前や効能をちょっと目にしたのが嬉しかった。 最近ほったらかしにしてしまっていたけど、またハーブショップ行こうかな。 - 2026年5月7日
読み終わった図書館で借りた短編付いてしまった。一冊丸々のお話より、怖いのが分かってるなら細々と読みたい気がして。 前回読んだひとンちと同じく完全な読み切り短編集。 全7話で、旅費を浮かせるため車で帰省中の出版関係者達が暇つぶしに始めた怪談大会で、次第に嫌な空気になっていく。新婚旅行の際に楽しみにしていた田舎で出会った怪異。夢とも現実とも付かない状況から逃げ続ける女子高生。誰も知らない涸れ井戸の声という小説を探す女流作家が出会う不気味さ。 涸れ井戸の声は牛の首とか鮫島事件を思わせるけど、堂々巡りになっていく展開が面白かった。 嫌な思いをするというより、怖い目に遭う。 澤村さんの話しはきぼわんみたいに化け物が闊歩する世界も面白いけど、シンプルに怖い話はホントにシンプルに怖い。そこが良いです。 - 2026年5月3日
凍える島近藤史恵読み終わった図書館で借りたタルト・タタンの夢の流れで、これは本格的なミステリか、ちょっと怖い感じかな?と思って借りてみましたが、ホントに同じ話書いてる人!?って思ってしまうくらい暗く救いのないクローズドサークルの連続殺人でした。 主人公あやめの視点で話は流れます。 祖父から受け継いだ小さな喫茶店北斎屋の常連、従業員の計8名で慰安旅行と題して、常連さんの友人が好きに使って良いよと言ってくれた別荘のある孤島へ。 初めましても居る中、ちょっともじもじしながらも楽しい5日間の夏休みを無人島の別荘で過ごすはずだった8人は、1人、また1人と殺されて行く。 他に人なんているはずも無い孤島で、犯人は仲間内の誰かなのか、それとも…。 現代劇では無く、昭和の中期から後期頃。はっきり何年とは書いてないけど、マッキントッシュはある。携帯電話は無い、ハンカチをハンケチと書いていたり、横溝正史な時代感がまた好みでした。 とにかく暗い、救いが無い、容赦無い。 夏休みの開放感はあっという間にどこかへ行ってしまって、次第に少なくなっていくメンバーは互いを疑心暗鬼に睨みまわす。 こんなにタイプの違う話を書いていたとは、と驚きました。しかもこれがデビュー作。 この後ビストロ・パ・マルのお話見たら膝から崩れ落ちそう。 読んで良かった。ますますこの作家さんの事、好きになりました。 - 2026年5月3日
タルト・タタンの夢近藤史恵読み終わった図書館で借りたシリーズで出ている三作品全て読んでしまった。 ビストロ・パ・マルという商店街にある小さなビストロ。シェフ、スーシェフ、ソムリエ、ギャルソンの四名でやっている小さなビストロで、お客様にまつわるちょっとした謎をシェフが謎解きをしていくお話。 ヴァンショーをあなたに、とマカロンはマカロン、の続編がありますが、基本はギャルソンの高築くんが一人称で語る形式。過去のお話や、お客様が主人公となって語る話もありますが、メインは高築くん。 お仕事ミステリですが、事件が起きるわけではなくて、「五年前にこんな事があって…それきりになってしまった。でもあれは、どういう事だったのか、今でも気になっている」というようなお話をお客様にされて、背景を少し訊くとシェフが「それなら、もしかして…」と謎解きがされる。 全体的に悪い結果になる事はほとんどなく、あぁ、そういう事だったのかとほっとして笑顔になったり、ほろりとさせられたり。 その中のお料理がまた美味しそう。食べた事も見た事さえ無い料理がほとんどなのに、細かく言わなくても何となく想像できる、さすが近藤さんだな、という描写に食べてみたくなってしまう。 フランス料理はレストランに行った事さえないのに、こんなビストロなら一度くらい…と思ってしまいます。 日常の小さな謎、放っておいても良いけど、ふとした時にあれは何だったんだろうと思い出してしまう謎。そんな引っ掛かりをするりと解いて、美味しい食事で彩ってくれる。 素敵な話ばかりでした。 続きが出るなら楽しみ。 そして、続いているというのを聞いてわくわくしてます。 まぁ、図書館で借りてばかりの人間が言うのもナンですが。 - 2026年4月30日
おいしい旅 想い出編(1)光原百合,大崎梢,新津きよみ,柴田よしき,福田和代,秋川滝美読み終わった図書館で借りた旅の短編集。最近ではどこ行くにも高くて、全然行けないなぁ、と思ってたので借りてみました。 どのお話も少ししんみりして、そして嬉しかったり、明るい未来が見れたり、素敵なお話ばかりでした。 それに知っている作家さんばかり。 中ではとくに秋川滝美さんのからくり時計のある街で、が楽しかった。20年は前ですが、ミュンヘンで一カ月だけのど短期留学した事があって、出てくる地名も、風景も、あぁミュンヘンだ…と思い出しました。令和4年の発行なので、そんなに昔に書かれていないのに、まるで変わらないミュンヘンの街並みが見えたようで嬉しかった。 秋川さんは居酒屋ぼったくり、幸腹な百貨店とかのシリーズが楽しくて好きな作家さんなので、まさかのミュンヘンの近況を読めるなんて驚きでした。 最後に収録の横浜アラモードも、最近大好きな文豪ストレイドッグスのおかげでやたら横浜みなとみらい周辺を彷徨いてる身としては情景が浮かんできて良かったです。 やはり知ってる場所が出てくると嬉しい。 旅行に絡めた話はグルメもホラーも面白い! 全員腕のある作家さんばかりなので読み応えばっちりでお勧めの本です。 - 2026年4月25日
ふれあいサンドイッチ谷瑞恵ピクニックバスケットという公園そばのサンドイッチ専門店をやっている笹子と蕗子の姉妹のお話。 美味しそうなサンドイッチがたくさん、皆に美味しいと思って欲しいと頑張ってる姉妹がお客さんと共にちょっとしたアクシデントに果敢に向かっていきます。 事件性が強いわけではなく、ほんわかとしたお話が多いので読みやすい。 お店の看板猫コゲ、笹ちゃんを好きな絵本作家の変わった人落合さん、お店にパンを卸してくれるかわばたパンのイケメン王子川端さん、と周りのキャラも皆優しくて素敵なお店です。 こんなサンドイッチ店、近くに欲しい。 - 2026年4月20日
ひとんち 澤村伊智短編集澤村伊智読み終わった図書館で借りた短編集は色んな話が詰まってて好き。 澤村さんのだけあって、全編不条理で、理由もなく事故のように怖い目に遭って行く人達。 老若男女関わらず遭遇する。 本当に短編集なので、各話読み切り。最近は短編が繋がって壮大な謎解きになっていたりするのも多いけど、これは完全に各話読み切りなので、毎回違う恐怖に出会えます。 澤村さん特有のグロさがあるので、化け物系苦手な人はご注意です。 ちょこちょこ読みたい時に良い感じでした。 個人的に印象に残ったのは、水槽の話。 ハードな仕事に疲れて会社を辞めて、疲れを癒しながら次の仕事をのんびり探してる元サラリーマン、旧友から突然1カ月程実家に帰らなくてはならないのでペットと観葉植物の世話をお願いできないか、と頼まれる。 休職中だし、快く応じたところ彼が持ち込んだのはハムスターと水槽と観葉植物。 そんなに真面目にやらなくても良いからと餌だけ置いて実家に戻ったが、預かって直ぐにハムスターが死に、観葉植物は元気を無くしていく、飼い方なんて分かってない自分が悪かった…と落ち込む主人公だが、次第におかしな事が起こり始めて…。 緑に濁った水槽から感じる視線、細切れになる記憶、預けた友人の行方不明、怒涛のようにハマっていく主人公にドキドキしながら読みました。 - 2026年3月26日
たそがれ大食堂坂井希久子読み終わった図書館で借りた何気に借りたけど、後から居酒屋ぜんやシリーズの作者さんだったと気付きました。 同じ人のものは目に入りやすいのか。 こちらは現代劇で、前に読んだ幸腹な百貨店を思わせる内容。 ただ、あちらは催事に関して、だったのに対してこちらは百貨店の屋上にあるレストラン。 主人公はシングルマザーで百貨店勤務のアラフォー女性。 元居た部署でやらかしがあり、左遷まがいに大食堂への異動となったばかり。 飲食の経験ゼロなのに、いきなりマネージャとして右肩下がりの大食堂の管理を任されてしまう。 いじめられたりはないけど、焦りだけがつのる中、新たな料理長に怖そう、厳しそう、嫌味の3点揃ったおばさん登場。 周りとも上手くやってくれるとは思えない新料理長に戸惑うが、やがて目指す道が見えてくる。 懐かしのメニューの数々、リニューアルして人を呼べるか、な内容ですがオムライス、ナポリタン、プリン、クリームソーダがなんとも美味しそう。 食べたくなっちゃうので、注意が必要ですが、軽快でテンポ良く話は進むので読みやすい。 ぜんやとは違ってサクセスストーリーなので楽しく読めました。 あ、ぜんやはミステリー要素があるので、というだけでぜんやが楽しくないということでは無いです! - 2026年3月12日
深夜カフェ・ポラリス秋川滝美読み終わった図書館で借りたこの先生のお話は居酒屋ぼったくりで知りました。その他ひとり旅シリーズや、幸腹な百貨店シリーズと単品の作品も見つけたらちょこちょこ読んでるので、久々に読んでないのを見つけて借りて来た。 いつも美味しそうな食事と、一生懸命生きる人達がテーマになっていて、読んでて笑顔になれる。 ポラリスは女性が1人、深夜営業している喫茶店。お酒もあるけど、定食や簡単なメニューも出してくれる。 お話は単話完結形式で、毎回お客さんが主人公。 病院のすぐ近くのコンビニに入ったものの、うーん、となった人がふと横のビルにある黒板型の立看板に気付いてふらりと入ってしまう。 元気いっぱいの女主人明里は勘のいい人で、何も言われなくてもその人の悩みを嗅ぎ取って美味しいご飯と持ち前の元気で癒してくれる。 こんな店あったら良いのにの典型。 でも開始が夜10時からなので、そんな時間に夜食を外で、とは中々ならないから難しいけど、行ってみたいお店です。 ご飯を食べ損ねた人のための店、を自認するポラリス。 秋川先生の美味しそうなご飯は最高です。 - 2026年3月8日
読み終わった図書館で借りた平和そうだな、と借りたのですが、とても面白かった。 50の年にして旦那と卒婚を希望してまずは一人暮らしをしようと家を出た久住利恵。 賄い付きの下宿屋猫目荘に入居。 看板猫のボタンが可愛いし、大家2人が住み込みだがめっぽう優しく良い人たち。 他の住人と仲良くなれるかとの不安も少しずつほぐれていく。 猫目荘の住人達と関わっていく中で、自分の卒婚に対する思い、息子が選んだ新しい生き方に向き合って行くお話でした。 この話は、美味しいご飯とちょっとしたストーリーという訳ではなくて、美味しいご飯は出てくるけど、メインは結婚というものについて。 主人公は普通に結婚し、子供を産んで、公務員の仕事は続けてずっと共働きだけど家事育児はほぼワンオペのお母さんとして生きてきた。 私も年が近くて、来年50になりますが、独身子無しを貫いてしまったので、正直最初はどんだけ古いんだこの主人公、と呆れたしちょっと嫌だなこういうおばさん。と思いながらも周りの人達には共感出来たので読み続けました。 しかし周りとの関わりで、考えも柔軟に変わっていくのを見ていると、人はそれぞれ自分の生きて来た中での「普通」からは中々抜け出せないのに、この主人公は抜け出して、新しい考えを真摯に見つめて偉いなと思えました。 続編もあるようなので、見つけたら読んでみたい。 どうやら続編は違う人が主人公となるらしいので、久住さんのお話はここまでのようです。 読切だと読みやすいのもあるので、良い言い方では無いかも知れませんが、軽く読めます。 意外に内容は重いけど、重すぎず明るい未来を感じられて良いと思いました。
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