
加非
@chioneko
2026年5月3日
ラザロの迷宮
神永学
読み終わった
ある日、警察署にナイフを持った血塗れの男が出頭。不審な言葉と共に意識を失った男は、翌日記憶喪失となり目を覚ます。元精神科医と刑事は、この男の正体と血塗れの理由―恐らく何かしらの事件に関与を追っていく。
一方、とある湖畔のペンションで開催された謎解きゲームで殺人事件が発生。参加者の1人である小説家は真相解明のため調査を開始するが……。
2つの事件、2つの視点で進むサイコミステリー。
サイコミステリーとは上手く言ったものだな、という感想。
警察小説と館物が一緒に楽しめてお得だな!と思い手に取ったが、結果としてはそのどちらも満たされないまま終わり。サイコミステリーというより、サイコが9割でミステリーらしきもの1割という感じ。なんならサイコの部分も表層をなぞるだけで、深い部分には触れてない。ミステリーに関してはトリックも何もなく、推理も証拠の乏しい推測と想像をぶつけるだけ。結局、愛華が犯人でない理由は提示されてなかったようにも思え、納得感がほとんど無い。
また主人公2人に対しても、ただ優柔不断で騒ぎ立てるだけの奴(生まれた経緯や経過した時間の短さから故の幼さの表現なのかもしれないが)と周りの状況読めないのか?という奴という印象で応援も共感も全く出来なかった。
ラストのオチに関しては気づけなかったけれど、この頃にはこの事件に関する登場人物全体への苛立ちが高く、はぁ……そうですか……としか思えず。
というか、こんな面倒なことを起こさずに、殺害後に身分証だけ貰って高飛びだけすれば良かったのでは?とさえ思ってしまう。