
torajiro
@torajiro
2026年5月3日
ハンス・ヨナスの哲学
戸谷洋志
読み終わった
昨年『生きるとは頼ること』を読んで気になっていたハンス・ヨナスについて戸谷さんが解説書を出しているということで読んでみた。誰が責任を取るのかという責任の主体に焦点を置く通常の責任論に対して、ヨナスの責任論は誰に対して責任を果たすべきかという責任の対象から考えるという視点の転換がある。(目の前で泣いている乳飲み子を放っておくべきではないのは対象の存在に対して責任を感じるから)
なぜ対象に対して責任を果たすべきなのかという点についても、存在そのものへの価値、善を見出すという点から、未来世代への責任についても未来の世代が存在し果たすべき責任が継続すること自体に基礎を置いて考える。
気候変動、そしてAIによるシンギュラリティなど科学や技術により地球や人間そのものへの変化が現実的なものとなりつつある昨今、ヨナスの哲学は重要性を増していくように思う。ただ、雑に拾うと簡単に誤解が生じやすい論理だとも思うので自分も使い方には気をつけたいが、もう少し勉強を続けて感心分野との関連で考えてみたい。