うむらうと
@Umlaut1978
2026年5月3日

読み終わった
心に残る一節
再読
早逝の作家、干刈あがたの作品。
二十代に読んで、きっとまた読む時が来ると思っていた。四十代の終わり、気づけば彼女が亡くなった年齢はもうそこだ。
女として生きるって何だろう、と、ずっと思いながら生きている人におすすめ。
改めて読むと、構成がゴツゴツしているように感じられるし、決してとっつき易くはない。
タイトルの童謡を私は知らないので、終盤急に出てくる印象が否めず、序盤からあってもいいのにな、などと。
もし彼女がもっと長く生きていたなら、何かのタイミングで手を入れただろうか。それとも敢えて、予定調和でない人生の形として、このままにしただろうか。
再読して一番刺さったのは、
「ええ、初めに信じたままで、一生やっていけたらね……」(文庫版201頁)
女性同士で、夫婦について語り合っているこの言葉。
前回読んだ時はまだ、「初めに信じ」ているところだったからね。一生やっていける人の方が、きっとほとんどいないよね。
葵と杉山の夫婦関係など、時代を先取りしている部分もあって、映像で観てみたいとも思った。群像劇だし、みんなよく喋るし、向いていそう。
