はな "私たちにはことばがあった v..." 2026年5月3日

はな
はな
@hana-hitsuji05
2026年5月3日
私たちにはことばがあった vol.1〈政治と私〉
私たちにはことばがあった vol.1〈政治と私〉
中岡祐介,
丹治史彦,
安達茉莉子,
小指,
小沼理,
矢部真太,
藤岡みなみ,
西本千尋,
関根愛
手にとったとき、なんて小さな本なんだと思った。持ち歩きやすい。何度も読み返しやすい。1人読書デモする時も丁度良いだろうな。 共著者たちは誰1人ピンと来なかったのに、読み進めるうちに「あっ!この人の本を積読している!」とか「気になってマークしていた本を書いた人だ!」という名前が次々現れて、自分の興味関心のアンテナのピントがめちゃめちゃ合ってるのを感じた。 ・分裂できない 小沼理 都会の人は意思表示する機会があって羨ましいと思っていた。地方から国会前に行くことは出来ない。でもみんな、日々の生活のことも考えながら、色んなことを気にかけているのだな。 1人で100人分頑張ることは出来ない。 「それでも、自分が持っている力をちゃんと使いたいと思う」 ・遮光器土偶のペンライト 藤岡みなみ 当たり前のことを、当たり前のことなのに叫ばないといけないことに対して危機感がある。例えそれを冷笑されたとしても、言葉や態度、意思を形にしておかないと、沈黙は肯定とみなされかねない。 「私がうなだれているときに声を上げてくれる人、ありがとう。疲れたら手分けしましょう、交互にやろう」 ・国会デモ日記 小指 「この先は行けませんと言われたが、『あれは嘘です』」 台湾有事における沖縄の離島の人たちの強制的な疎開計画について何も知らなかった。 私は戦争が始まるからと言われても、リュック1つでは出ていけない。 ホルムズ海峡の件からずっと、ナフサについて考えてる。ナフサのこともこの時はじめて知った。自分の生活のどこにどれだけナフサが使われているのか。 この著者同様、母とこの話をした時「辛抱するしかない」と言われ、多分その状況になったらそれはそうするしかなのだが、どうしてすぐにおかしなことを受け入れ飲み込むのかと少し憤りも感じた。 同じように考えている人を本の中で見つけて、少し息を吐いた。 ・路上の言葉 西本千尋 国を強くすることの「強さ」の定義って何だろうか。 誰にも負けない、侵略されない、どうしても勝ち負けや上下の話になる。 どうして力づくなことが前提なんだろう。 正しさって何だろう。 ・万作さんのかるた 関根愛 文化の対義語は「自然」 伊丹十三は、監督だった父の作品に流れているのは「全体主義的な国家や社会が、個人の自由とか権利とか幸せとか尊厳とかってものを 権力で持って踏みにじろうとする時、個人はいかにして自分に誠実に生きることができるだろうか、というテーマだと思う」と言ったとのこと。 万作と伊丹十三の映画が観たくなった。 「戦争に利用される にせの文化があれば、それを取り返す真の文化がある」 「どんな鳥だって想像力より高くは とべない」 ・小さな声に導かれて 丹治史彦 最初からグッと喉が詰まる言葉。 「弱者には人それぞれにその立場になった理由があるが、その弱者をいじめることに快楽を見出すことが普通になる社会は、一体どんな社会なのか」「オレは人の幸せを奪いたくない」 私がメディアから受け取る情報は本当に僅かな角度から見えた小さな視点なのだな。 「その『みんな』とは誰のことだ?」 ・地道なプロセスを伝え続ける 矢部真太 数日前、行ける目処も立っていないのに、自分もペンライト買おうかなとか思った。 声を上げたことのある人、彼らを知っている人は、自分が生きている間に変わらなくても、バックラッシュがあっても、それでもとても長いスパンの中で物事が前進していくことを信じている気がする。 ・ぼくなりのデモ 中岡裕介 「タゴール・ソング」の存在をこの本で初めて知った! というか、すごい…1冊の本からでも初めて知ることが山のようにあるのすごい。 分けなくて、分断しなくて良かった、本当は混ざり合える。 自分だって最近多くのことが一度に自分の目の前にやってきて圧倒されているというのに「子どもが飢えてるってデモしてる人いたんですよ」とちょっと引いた顔で話しかけてきた同僚に対して、心の中で舌打ちしたくなった。 あなたの子どもたちも、私たちも、大変な目に遭う道を歩こうとし始めているのだぞ、なんて思ってしまった。 私の街にも全国にも独立系書店がある。 どうやって支持出来るかよく考えてしまう。 潰れないでほしい。その存在や発信していることに対して連帯してると知ってほしい、とか思っちゃう。 「生活綴方」この名前、何で読むんだろう。 ・政治と私、私の政治 安達茉莉子 私もこの著者とは全く違うけど、守秘義務のある仕事をして、でもそれとは別に自分のことで色々口を閉ざしていた。慎重に言葉を選ぶ気持ちもわかる気がするし、でもどんなに手を尽くしたってナイフを突き立てられるようなことを言われるのも知ってる。 1人で色んなことが怒涛のようにやってきて知らなかった多くのことを知る日々の中、私も勉強会とかあったら参加してみたいな〜と思った。 ここでそれぞれの人が紹介した本も読んでみたい。 このZINEを手に取って本当に良かった。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved