
えい
@shibamoti
2026年5月3日

花森安治のデザイン
暮しの手帖社,
花森安治
読み終わった
画集・写真集
@ 自宅
暮しの手帖創刊から30年間に渡る花森安治の仕事を、社に保管された原稿から掲載した非常に見応えのある本。
水彩、コラージュ、パステル、写真、そして文まで、どんな形でも常にこだわりのこもった作品作りは見事としか言いようがない。
題材として多く描かれたのは身近な物品や何処か愛嬌のある人々。そこには、親しみとセンスを同時に感じさせられるから不思議だ。
戦時下、大政翼賛会で国策宣伝の役目を担ってからの、暮しの手帖創刊までのスタンスの変遷を思うに、彼の戦中戦後の気持ちはどんなだったのだろうか。氏の仕事は見たことがあっても人物像には触れてこなかったので、本書で垣間見えた人柄も相まって気になった。
それにしても、「暮らしと結びついた美しさがほんとうの美しさ」という彼の言葉は、本書を見るにまさにそのまま作品となり存在していると感じる。そう考えれば、日常に縁が深いテーマが多いのに、色褪せない新鮮な刺激を貰えるのが不思議であり納得でもある。