
橘海月
@amaretto319
2026年5月4日

神さまショッピング
角田光代
読み終わった
普段は信仰がないのに、衝動に突き動かされ聖地巡礼や祈りにゆく主人公達を描いた八つの物語。状況は異なれど、日常に絶望を抱えている「神さまに会いにいく」「絶望退治」過去の旅を懐かしく思い返す「落ちない岩」「モンゴルの蓋」がよかった。事前の高揚感と程よい失望のバランスも。
どの主人公達にも共通して、頭の中で描く理想のそれと、現実に旅をし現地に辿り着き目にしたそれとのギャップが印象的だった。あんなに思い描いていたのに、想像より陳腐に見えたり、あんなに頭から離れなかったのに祈るのを忘れたり。そのしぐさこそが“らしい”と感じた。とても人間らしいなと。


