岸見しき "背教者ユリアヌス 四" 2026年5月4日

背教者ユリアヌス 四
(一〜四まとめて追加) 長編小説、ひさびさに読めた…! 古代ローマ好き×キリスト教美術好きなのに、なんでこの狭間の小説をずっと読んでいなかったんだろう。 幼少期に情熱を持って洗礼を受けたユリアヌスが、「背教者」と呼ばれるようになるまで、その心境と思考の変遷。時代の象徴であるはずのローマ皇帝位についたにもかかわらず、宮廷も世間も自分の意のままにならないもどかしさ。ずっと濃厚で息苦しい中で、ギリシャの神々が祝福する自然の美しさや軽業師ディアの技芸の描写が、すっと差してくる光のようだった。 辻邦生先生の奥様、中世美術研究者の辻佐保子先生なんですね。そりゃすごいわけだ。巻末の付録は2巻の金沢百枝先生の解説と4巻の対談しか読めてないので、また借りるか買うかしたいです。
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